ダメだと思ったら半期で降格させる

【金融】降格するにしても、一応、基準があるはずだけど、どんなモノサシで上げ下げしているの。

【IT】降格させる人に共通するのは、予算達成など組織ミッションを達成できなかった人だ。次に部下の評判が悪いやつ。逆に上げたいと思うのは、伸びそうなやつだ。

【通信】降格させるのは大体、前年と同じことを代わりばえもなくやっているやつだね。仕事をきちんと回すことも大事なんだが、変化が激しい時代にそこに固執しすぎる人は、むしろマイナス評価になりやすい。そうではなくて、時代の変化をとらえて、新しい付加価値を生み出せるような人でなければ高い評価をあげられない。

【化学】困るのは、毎年同じ仕事ばかりやっていて、しかもずっと同じ課長をやっている人。業績が低迷すると、仕事もなくなり、職場では上も下も澱んだ感じになってしまう。変化を起こすには降ろさないといけない。

【サービス】優秀な20代のエースをリーダーに据えるために、30代のリーダーを降格させたことがある。座る椅子が限られている以上、そうするしかない。降格すると処遇もかなり下がるが、それよりも会社全体のことを考えれば、若手を抜擢することによってイノベーションを起こすということも考えないといけない。

【IT】うちは基本的に役職が長い人は変えるようにしている。専門性の高い事業部であれば別だが。たとえ結果を出していても5年もやっていると、それしかできなくなる恐れもある。その場合は、同格の役職に異動させることもあるし、子会社に転出させることもある。そのうえで若手を抜擢し、さらに違う経験をさせるということをしないと人は育たない。