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新NISAのつみたて投資枠はいくらから始められる?積立金額ごとの利益シミュレーションも紹介

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠に分かれているが、少額からコツコツ始めたい初心者の場合はつみたて投資枠がおすすめだ。

新NISAのつみたて投資枠は、最低月100円から始められる。1,800万円の非課税保有限度額(生涯投資枠)が一律で付与されるため、少額からでも非課税枠をムダにすることなく投資できる。

将来のために投資を始めたいと考えている人は、この記事を読んで少額から投資を始めてみよう。金額ごとのシミュレーションも掲載しているので、どれくらいの利益が見込めるのか気になる人も確認してほしい。

目次

  1. 新NISAのつみたて投資枠はいくらからいくらまで?
    1. つみたて投資枠は1年で120万円まで使える
    2. ネット証券であれば月100円から始められる
    3. クレカ積立なら毎月10万円まで積み立てられる
  2. 新NISAはいくらから積み立てる?金額ごとにシミュレーション
    1. 月に1万円積み立てる場合
    2. 月に3万円積み立てる場合
    3. 月に5万円積み立てる場合
    4. 月に10万円積み立てる場合
  3. 新NISAを始めるタイミングは?
    1. 余剰資金が月に2万〜3万円できたら始める
    2. なるべく早いうちから始めると複利効果を得られる
  4. 新NISAの積立金額は変更可能
    1. 積立金額の変更方法
    2. ボーナス設定のやり方
  5. 新NISAに関してよくある質問

新NISAのつみたて投資枠はいくらからいくらまで?

新NISAのつみたて投資枠で毎月、もしくは生涯で投資できる金額がどれくらいなのかをここでは紹介する。

また、クレカ積立(投信積立のクレジットカードによる決済)は最近各月の積立限度額が上がったことで話題となっているが、ポイントが貯まるサービスとして人気が高いため併せて確認しよう。

つみたて投資枠は1年で120万円まで使える

つみたて投資枠は、1年で120万円(月10万円)まで使える。前述の通り新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2つに分かれており、最大1,800万円まで非課税で保有可能だ。

新NISA
※①整理・監理銘柄 ②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外
画像引用:金融庁

1,800万円の非課税保有限度額(生涯投資枠)は、投資を始める時期を問わず一律で付与される。年間の投資枠を使い切らなかった場合でも、自分のペースで枠を埋めていけばいい。

旧つみたてNISAは年間の投資枠が40万円と決まっていて翌年に引き継がれなかったため、少額で投資する場合は枠が余ってしまい、もったいないと感じる人も多かったようだ。

その点、新NISAは月1万円未満の少額から積立投資を始めたい人にも使いやすい制度だ。

ネット証券であれば月100円から始められる

つみたて投資枠は、ネット証券であれば月100円から始められる。銀行や対面証券では最低積立金額が月1,000円または月1万円になっているので、ネット証券のほうが少額から始めやすい。

▼主な金融機関の最低積立金額の比較
ネット証券 銀行・対面証券
SBI証券 月100円 ゆうちょ銀行 月1,000円
楽天証券 月100円 三菱UFJ銀行 月1,000円
マネックス証券 月100円 三井住友銀行 月1万円
auカブコム証券 月100円 みずほ銀行 月1,000円
松井証券 月100円 野村證券 月1,000円
2024年5月1日現在

ちなみに、つみたて投資枠の取扱銘柄数もネット証券のほうが圧倒的に多い。

銀行や対面証券では10〜20銘柄程度しか取り扱っていない場合が多いのに対し、ネット証券なら200銘柄以上を取り扱っている。

クレカ積立なら毎月10万円まで積み立てられる

クレカ積立なら、毎月10万円まで積み立てられてポイントも貯まる。クレカ積立とは、クレジットカードで投資信託を積み立てる決済方法だ。

これまでは法令(金融商品取引業等に関する内閣府令)などにより月5万円までに制限されていたが、新NISAのつみたて投資枠が上限月10万円になったことに伴い、2024年3月8日に月10万円までに引き上げられた。

クレカ積立はネット証券で対応しており、対応するカードやポイント還元率が決まっている。

▼主なネット証券のクレカ積立
証券会社名 対応カード ポイント
還元率
(年会費無料のカード)
ポイント
還元率
(全てのカード)
SBI証券 三井住友カード 0.5%※1 0.5~5.0%※2
楽天証券 楽天カード 0.5%または1.0% 0.5~1.0%
マネックス証券 マネックスカード 月5万円まで:1.1%
月5万超~7万円まで:0.6%
月7万超~10万円まで:0.2%
auカブコム証券 au PAY カード 1.0%
2024年5月1日現在
※1 2024年11月買付分以降は年間カード利用額により0.0%~0.5%に変更
※2 2024年11月買付分以降は年間カード利用額により0.0%~3.0%に変更

楽天証券なら、クレカ積立とは別に楽天キャッシュで月5万円まで投信積立ができ、楽天カードでチャージすれば0.5%の楽天ポイントが貯まる。

成長投資枠は一括と積立の両方に対応しているため、楽天証券なら新NISAで月15万円(つみたて投資枠月10万円・成長投資枠月5万円)のキャッシュレス決済をおこない、ポイントを貯めることが可能だ。

\月15万円まで投信積立のポイント貯まる/

新NISAはいくらから積み立てる?金額ごとにシミュレーション

新NISAで毎月いくら積み立てるとどれくらいの利益が出るのか、金額ごとにシミュレーションをおこなった。投資はあくまで余裕資金の範囲にとどめるのが原則であるため、新NISAの積立金額は月収に応じて無理のない金額を選ぶとよいだろう。

ただし、積立シミュレーションは毎年一定の率で株価が上昇するという「あり得ない前提」を設けた場合の試算にすぎず、実際の投資結果とは異なる。あくまで目安という認識は持ったうえで確認しよう。

月に1万円積み立てる場合

月に1万円積み立てる場合のシミュレーション結果は、以下の通り。年率3%の利益が出ると仮定した場合、10年間積み立てれば約20万円の利益が期待できる。

シミュレーション_月1万円
▼シミュレーション結果(年率3%の利益が出ると仮定)
  積立金額(元本) 元本
+利益
残りの
非課税枠
1年後 12万円 12万1,664円 1,788万円
5年後 60万円 64万6,467円 1,740万円
10年後 120万円 139万7,414円 1,680万円

ちなみに、日本の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2001年4月〜2023年12月末までの平均利益率は年率3.99%だ。

比較的リスクを抑えた運用をしているGPIFですら年率4%近い利益を出しているので、年率3%の利益は十分現実的な数値だといえる。

月収20万円以下の人や学生などは、まずは月1万円の積立金額を目標に投資を始めてみよう。

月に3万円積み立てる場合

月に3万円積み立てる場合のシミュレーション結果は、以下の通り。年率3%の利益が出ると仮定した場合、10年間積み立てれば約60万円の利益が期待できる。

シミュレーション_月3万円
▼シミュレーション結果(年率3%の利益が出ると仮定)
  積立金額(元本) 元本
+利益
残りの
非課税枠
1年後 36万円 36万4,991円 1,764万円
5年後 180万円 193万9,401円 1,620万円
10年後 360万円 419万2,243円 1,440万円

月収25万~30万円程度の独身で毎日外食をするなどのぜいたくをしない人なら、月3万円の積立は可能だろう。

20年間積立投資を続ければ1,000万円近い金額になるので、老後に備えたい人にもおすすめできる。

月に5万円積み立てる場合

月に5万円積み立てる場合のシミュレーション結果は、以下の通り。年率3%の利益が出ると仮定した場合、10年間積み立てれば約100万円の利益が期待できる。

シミュレーション_月5万円
▼シミュレーション結果(年率3%の利益が出ると仮定)
  積立金額(元本) 元本
+利益
残りの
非課税枠
1年後 60万円 60万8,319円 1,740万円
5年後 300万円 323万2,336円 1,500万円
10年後 600万円 698万7,071円 1,200万円

独身なら月30万〜35万円程度、子育て世帯でも夫婦合わせて月45万〜50万円程度の収入があってぜいたくをしない人なら、月5万円の積立は可能だろう。

14年間積立投資を続ければ1,000万円を超え、子供が国公立大や私大(文系)へ通う場合の学費や下宿にかかる費用が賄える。

月に10万円積み立てる場合

月に10万円積み立てる場合のシミュレーション結果は、以下の通り。年率3%の利益が出ると仮定した場合、10年間積み立てれば約200万円の利益が期待できる。

シミュレーション_月10万円
▼シミュレーション結果(年率3%の利益が出ると仮定)
  積立金額(元本) 元本
+利益
残りの
非課税枠
1年後 120万円 121万6,638円 1,680万円
5年後 600万円 646万4,671円 1,200万円
10年後 1,200万円 1,397万4,142円 600万円

月収50万〜60万円程度あれば、子育て世帯でも工夫次第で月10万円の積立投資は可能だ。

ちなみに、20年間積立投資を続ければ3,000万円を超える金額まで増える。子供の教育費や老後にも十分備えられるだろう。

新NISAを始めるタイミングは?

新NISAは、余剰資金がある程度できたタイミングで始めるのが無難だ。投資期間が長いほど資産を安定して増やせる傾向があるので、できる限り早めに始めよう。

余剰資金が月に2万〜3万円できたら始める

新NISAは、余剰資金が月2万〜3万円できたタイミングで月1万円程度の少額から始めよう。

現預金がほとんどない状態で新NISAを始めると、家族の急病や冠婚葬祭などでお金が必要なときに投資した商品を売らざるを得ない。

お金が必要なタイミングで株価が下がっていた場合、投資した商品を購入時より低い価格で売る可能性が高い。

これでは新NISAのメリットである「利益の非課税」を享受できないだけでなく、長期で投資することによる複利効果も得られない。

月収20万円以下の人はハードルが高いと感じるかもしれないが、余計なところにお金を使わなければ月2万円程度の余剰資金は確保できる。

▼月収20万円の人の家計簿(独身者の一例)
家賃 7万円
水道光熱費 1万円
食費 3万8,000円
日用品 2,000円
医療費 4,000円
通信費 3,000円
教養・娯楽 3,000円
理美容・交際費など 1万円
税金・保険料(概算) 4万円
余剰資金 2万円
※家賃は関東圏の場合。地方で必要な自動車は家賃が安い分で相殺されると想定し、記載なし
参考:2022年家計調査報告(家計収支編・単身世帯)全国家賃動向

家賃などの支出を削っても余剰資金を確保するのが難しい場合は、転職や副業などで収入を増やすほうが先だ。余裕が出てきた段階で投資を始めよう

なるべく早いうちから始めると複利効果を得られる

投資は、なるべく早いうちから始めることで複利効果が得られる。複利効果とは、運用で得られた利益を投資し続けることで、資産の増加スピードが高まる効果のことだ。

元本に対する利益しか得られない「単利」と複利を比べると、違いがわかりやすい。下の表は積立のシミュレーションではないが、積立ならばその効果はなおさらだ。

▼単利との違いでわかる複利効果(年率3%の利益が出ると仮定)
  単利 複利
元本 100万円 100万円
1年後 103万円 103万円
5年後 115万円 115万9,274円
10年後 130万円 134万3,916円

新NISAはリスクの高い商品が投資対象から除外されており、なかでもつみたて投資枠の対象銘柄は長期投資に適したものが選ばれている。

投資期間が長いほど複利効果が大きくなるので、できる限り早めに投資を始めよう。

\長期投資に適した銘柄が豊富/

新NISAの積立金額は変更可能

新NISAの積立金額は、簡単に変更できる。積立金額の設定自体を変更することもできれば、特定の月だけ設定金額を変える「ボーナス設定」も利用可能だ。

回数制限もないので、ライフスタイルに合わせて自由に増減できる。ここでは、SBI証券の「かんたん積立アプリ」の操作方法を紹介する。

積立金額の変更方法

  1. アプリの下部中央にある貯金箱のイラストを選択
    sbi_ホーム
  2. 積立金額を変更したい銘柄の「変更」を選択
    sbi_口座管理
  3. 積立金額を変更して取引パスワードを入力
  4. 確認画面で間違いがないかチェックして「設定」を選択

積立金額は銘柄によって条件が異なるが、原則として100円以上1円単位で変更できる。つみたて投資枠で積み立てる場合の上限金額は月10万円だ。

ボーナス設定のやり方

ボーナス設定は、毎月の積立金額とは別に追加で投資信託を購入できる注文のことだ。任意のタイミングを年2回まで自由に設定できる。

  1. 積立金額を変更したい銘柄の「変更」を選択
    sbi_口座管理
  2. 決済方法を現金に指定し、毎月の積立金額を入力
    sbi_設定変更入力2
  3. ボーナス月コースを選択して金額と購入日を入力
    sbi_設定変更入力3
  4. 取引パスワードを入力後、内容を確認して「設定」を選択

ボーナス設定そのものに上限金額はないため、例えばつみたて投資枠なら120万円までの金額を指定できる。

月100円の積立注文に約119万円のボーナス設定を加えることで、つみたて投資枠でも事実上の一括投資が可能だ。

\投資のタイミングを自由に調整できる/

新NISAに関してよくある質問

新NISAに関してよくある質問を3つにまとめた。投資を始めようか迷っている人は、ぜひ参考にしてほしい。

新NISAの少額投資は意味がない?
少額でも投資を始める意味はある。例えば月5,000円の積立金額でも、10年間積立投資を続けると年率3%の利益が出ると仮定した場合では約10万円の利益が出る。
いきなり大金を投資して、失敗した経験を持つ人は少なくない。少額から投資の経験を積んでおくことで、まとまった金額を投資するときの失敗確率をある程度下げられるだろう。
積立金額の平均はどれくらい?
国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400Fがおこなった調査によると、新NISAの積立金額の平均は月6万689円だ。

つみたてNISAの積立金額の上限は月3万3,333円であったため、2024年の新NISAスタートにより積立金額が大幅に増えていることがわかる。
新NISAは途中で止めることはできる?
新NISAは、途中で止めることができる。iDeCoと異なり口座管理料が発生しないため、途中で止めても手数料を負担し続けることはない。
管理アプリやブラウザから銘柄の設定画面を開き、再度積立設定を行えば投資を再開することが可能だ。新NISAを始めるか迷っている人は思い立った時に始めてみよう。