点数が下がっても、絶対に「ほめポイント」はある

たとえば、テストの点数自体は同じ60点でも、前回のテストはクラス平均点が70点だったのに対し、今回のテストはクラス平均点が50点だったら、「平均点より高いね」と大きなほめポイントになります。

また、点数が下がったとしても、前回多かった漢字のミスが今回減っていたら、「漢字のミスが減ったね」とそこもほめポイント。

その他、5教科の総合点は下がってしまったけれど、英語が前回の点数よりも上がっていたなど、どれか1つでも点数が上がっていたら、「英語は上がったね」とそこもほめポイント。

見方を変えればいくらだってほめポイントは見つかるのです。

それでも、ど~しても見つからない場合は、「前回のテストよりも、当然内容が難しくなっているんだから、よくがんばったよ」という言い方もできます。

まずは、お子さん自身の過去と今を比べて、できるようになったことを探し、そこにスポットを当ててほめる。

すると、子どもは「あれ? そんなことを覚えていてくれたんだ」とうれしい気持ちになり、次は「もっとがんばろう」と、よりがんばりはじめます。

子どもの過去をどれだけ覚えているか

実は、大人が子どもの過去をどれだけ覚えているかは重要で、私の塾でも人気のある先生ほど生徒たちの過去をよく覚えています。

建部洋平『第一志望合格率96.8%の塾講師が教える 中学生の成績は「親の声かけ」で9割決まる!』(飛鳥新社)
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そういう先生は、「半年前に○○くんはこんなことがあって、こんなことを言っていたよな」と、まるでそのシーンを再現するかのように鮮明に覚えているのです。それを聞いた本人は100%うれしそうな顔をします。

誰だって自分のことを覚えていてくれるのはうれしいものです。それがささいなことであれば、なおさら。

いつもそばにいる親御さんだったら、もっともっとたくさんいろいろ覚えていると思います。なんなら、うんと小さいときにさかのぼってもいいので、うまくいかなかったときは、過去のお子さんと今のお子さんを比べて、その子なりの成長をほめてください。

たとえば、

「あなたが3歳のころに家の車のナンバーを覚えてたから『天才か!』とおどろいたよ。今では難しい計算もできるからすごいな」

「小学校の授業参観のとき、私が行ったらうれしそうにしながらも、発言するのが恥ずかしくて結局1回も手を挙げなかったよね。そんなあなたが、今は授業での発言もしっかりとして、通知表の意欲の欄にいい評価がついてるね。勇気をもって発言できるようになって、本当にすごいと思うよ」

など、過去を振り返れば成長したエピソードは山のようにあるものです。

すると、子どもは、自分には絶対的な味方がいる、安心安全な場所にいるんだと感じられて、勉強をはじめ、いろんなことに積極的に向かえるようになっていくのです。