「大げさにほめるのは苦手」と思ったら“こそ練”
「でも、私は大げさにほめるのが苦手で……」と言う親御さんもいます。ムリに大げさにする必要はありませんが、お子さんに気持ちが伝わるような表現を意識してみるのは大切なことです。
よい効果が生まれる、表現力豊かな「ほめる達人」になるには「こそ練」が必要です。「こっそり練習」です。
「苦手だな」と思う方はまずは誰もいない部屋で、1人で練習をしてみましょう。
はじめは「私、こういうキャラじゃないんだよなぁ~」と違和感があるかもしれませんが、それもくり返していけば自然に出るようになります。
ちなみに、「数学のときはこう言って……英語のときはこうして」といった教科別の声かけは必要ありません。
この声かけの考え方ひとつで、すべての勉強に対して子どものやる気はしっかり引き出せます。
ここからは、具体的な声かけをお伝えします。
【テストの順位が下がった】
×つぶす言い方
「友だちの○○くんはもっとできたんだから、あなたももっとがんばってみなさい」
「がんばると言ってたのに点数低いね!」
○ほめてやる気にさせる言い方
「今回は下がっちゃったけど、この教科は点数が上がっているね。あと少しだね」
子どものテスト結果が思うより悪かったとき、親はどう声かけしたらよいでしょうか。
「ほめる親」の基本は、子どもがどんな状態であっても、それをポジティブにとらえ、次へとつなげること。そのベースには「私はいつでもあなたの味方だよ」という気持ちがあります。
「また60点」ではなく、「前より成長したね」
子どものテストの結果が悪かったときに、よくやってしまいがちなのが、他の人と比べてしまうこと。
「○○ちゃんはいつも学年10番以内なのに、なんで同じ塾に通っているのにこうも違うのかなぁ~」
「お兄ちゃんはもっとできたのになぁ~。あなたももっとがんばりなさい」
親御さんはちょっと発破をかけるつもりなのかもしれませんが、これを言われた子どもは、絶対にいい気はしません。むしろ、やる気がガタ落ちです。
こうしたあまりよくない状況のときは、横にいる誰かと比べるのではなく、子ども本人を縦軸で見る、つまり本人の昔と比べてほめるのです。
たとえば、前回の中間テストで数学が60点だったとします。そのときに子どもが「次の期末テストでは点数上げるようにがんばるよ」と言っていたにもかかわらず、今回も60点だったらどうしますか?
親は「前回、次はがんばるって言っていたのにまた60点! ちっともがんばっていない!」と怒りたくなるかもしれません。
でも、「ほめる達人」は、その子を縦軸で見るので、結果だけではなく、その子の変化や努力に目を向けます。


