「5万円の財布を落とした夫」をほめる
「ほめ達!」が定義する「ほめる」は、「人・モノ・出来事の価値を発見して伝える」というもの。「ほめる」と言うと、相手のよい部分にスポットを当て、そこをほめるイメージがありますが、「ほめ達!」が考える「ほめる」は、相手がどんなによい状況でも、どんなに悪い状況でも相手の存在価値を認めることで、ピンチをチャンスに変えていきます。
たとえば、夫が酔っ払って、5万円が入った財布を落としてしまったとします。「ほめ達!」検定3級では、次のような問題が出されます。
次の出来事の価値を発見して、伝えてください。
「えっ⁉」と思うかもしれませんが、がんばって考えてみてください。
ムリやりではあるけれど……、「財布を買い替えるいい機会になった」
めちゃくちゃくやしいけれど……、「5万円で済んでよかった!」
など、絞り出せば、意外とポジティブな言葉が出てきます。
「ちゃんと勉強しなさい」は逆効果
では、もし「子どもがテストですごく悪い点を取ってしまった」としたら?
たとえば、悪いテストの点でも、
「今回は思うようにいかなかったね。でも、苦手なところがわかったから次につなげられるね!」
「この分野はしっかりできてるね! あとはここを強化すればもっとよくなるよ!」
など、実は、これも立派なほめ言葉。いやむしろ、ただ「よくできたね!」とほめるよりも、ずっと効果的な「ほめる」なのです。
「ほめる」を意識しない場合、親としてつい言ってしまう言葉は何でしょうか?
「なんでこんな点数なの⁉」
「もっとちゃんと勉強しなさい!」
こんなふうに言われたら、子どもはどう感じるでしょう?
「私はダメな人間だ」「どうせやってもムダだ」と思い、やる気や自信を失ってしまうかもしれません。
思春期の中学生の場合は、自信喪失が反抗の形で現れるかもしれません。
でも、大人がポジティブな声かけをしてくれれば、子どもは「そっか、そういう考え方もあるね!」と前向きにとらえ、自分から勉強する気持ちになれるのです。


