お金を使わない訓練をしすぎてしまった

資産形成を始めると、今使おうとしているこのお金を貯蓄や投資に回せば、将来のために増やすことができると考えることでしょう。ただ、こうした考え方を繰り返していると、次第にお金を使うことが悪という考え方になってきてしまいます。お金を使うことに罪悪感を感じ、お金を使うことができなくなり、いくら貯めても満足できなくなってしまうのです。人生を豊かにするための手段であるお金が、お金を貯めることが目的にすり替わってしまっているということです。

お金の計算をしてイライラする人
写真=iStock.com/travelism
いくら貯めても満足できなくなってくると、人生を豊かにするための貯金が、目的にすり替わってしまう。(※写真はイメージです)

新NISAが開始され、非課税投資枠が拡大されたので、中には収入の大部分を投資に回すという人も出てきました。預貯金はほとんど増えないので投資に回したいという気持ちはわからなくもありません。ですが、投資をすると相場によって資産が増減するため、増えるかもしれない、減るかもしれないという振れ幅がでてきます。今ある資産が確定せず、減るかもしれないという不安感が出てきてしまいます。預貯金が少なく、投資に回す金額が大きすぎると資産の振れ幅が大きくなり、いくら貯めても不安ということになってしまいます。