※本稿は、ミニマリストTakeru『お金の増え方は9割部屋で決まる 人生を豊かにするミニマリスト思考』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。
部屋を片付けたら、格段に貯蓄スピードが上がる
僕は部屋を片付けたことをキッカケに、貯蓄スピードが格段に早くなったことを実感しています。「部屋を片付けるだけで、そんなに変わるの?」と半信半疑になっている人もいると思いますので、僕の暮らしがどう変化していったのか、順を追って解説します。
① 不用品を売って現金化できる
僕はまず、不用品を売ることに専念しました。当時は生活が困窮していたこともあり、不用品を売ることで生活の足しにするためです。あなたの家にも「使ってないけど売れるモノ」があるはずです。
こうした不用品を売ることで、あなたは臨時収入を得ることができます。僕も今までに数多くの不用品を売ってきましたが、ミニマリスト生活10年間で百万円ほど現金化できたと思います。
② モノが少なくても生きられることに気づく
片付けを進めていくと、ほぼ9割近くのモノが不用品で、必要なモノはたったの1割でした。「あ、僕はこれだけのモノで生活できるんだ」と新たな発見になったのを今でも覚えています。自分にとって必要なモノが明確になり、少しのモノで生活できることがわかると、物欲が激減し、買い物の際もモノ選びに慎重になります。1年後に捨てるようなモノは買いたくないし、また大変な思いをして片付けたくないからです。
だから結果的に質の高いモノだけが残り、家に残ったモノを長く愛用できる。余計なモノを必要以上に増やすこともありません。
③ 「必要」と「欲しい」を区別できる
僕は、片付けを通じて「必要なモノ」だけ残しました。だから、自分には何が必要で、何がなくてもいいのかを区別できるようになったのです。「必要なモノ」とは生活に欠かせないモノで、それがないと不便になるモノ、生活に困るモノです。
たとえば、僕1人が生きるために最低限必要なモノを例に挙げるとご覧の通りです。
合計88点。これらは僕にとって何一つ欠けてはいけません。ないと困るし不便になるからです。もちろん人それぞれ「必要なモノ」は異なりますが、そういう生活必需品は片付けのときには残すべきだし、買い替えが必要なら迷わず買うべきです。
その一方で、「欲しいモノ」とは、なくても生活できるモノです。たとえば僕の場合、腕時計やゲーム、手帳、財布などは今後買うことはないでしょう。現に、今もなくても生活できています。そして、今以上の靴・鞄・洋服、食器や調理器具は必要ないし、今以上に「もっと欲しい」はならなくなりました。
僕は買い物の際、「必要なモノ」は買いますが「欲しいモノ」は買いません。「欲しいモノ」はなくても生活には困りませんし、お金の無駄だと思うからです。