リアルすぎる! 3D仕様の「飛び出す絵」

――人物はほぼ等身大ですし、まるで写真のようなリアル感があります。でも、描かれた1603~04年ごろ、カメラはないわけで、当時この絵を見た人はびっくりしたでしょうね。

【ヴィズマーラ】聖母マリアが青い衣を着ているなど、古典的な様式を引き継ぎつつ、年齢相応(45歳ぐらいの設定)に老けて描かれていて、美化されていないというか、理想化されていないんですね。キリストの足の裏は土で汚れていますし、傷口や血管もリアルです。そして、群像を左上から明るい光が照らす。これこそバロック絵画だという特徴が全てある絵です。カラヴァッジョは、おそらく実際にモデルを立てて描いたのでしょう。