子どもにとって何より怖いのは孤立すること
果たして子どもたちの側はどうなのでしょう。子どもが勉強よりも嫌なこと、怖いことの一つに“孤立”があります。勉強の苦手な子どもでも学校で椅子に座っているのは、一緒に勉強している友だちがそばにいる、先生に構ってほしい、といった理由があるからと考えられます。
勉強が苦手な子どもにとって勉強は決して楽なことではありません。しかしそばで誰かが一緒に取り組んでくれれば、楽しんで取り組めたり、勉強自体は好きだったりする場合もあるのです。おそらく「勉強が苦手=勉強嫌い」は正しくないと感じます。一方で、勉強ができる子でも、見守られているという安心感がなければ勉強に集中できず勉強嫌いになることもあります。
勉強が嫌いよりは好きなほうがいいに決まっています。ですので特に小学校低学年のうちは、一緒に勉強を見てあげたほうがよいでしょう。
時間的にずっと見守ることが難しい場合は、やり終えたら目を通してあげて声かけをしたり、「よくできました」とサインを書いたりするだけでもいいでしょう。リビングなど、自分の学習机以外で勉強をしたがる場合は、特に安心感を求めていると考えられます。そのような場合には、リビングのテーブルや食卓など、一人にならないような場所で勉強させてあげましょう。
「友達の家では勉強を見てくれるのに…」が寂しさになる
中学生以上になると親から勉強を教えてもらうことはあまり求めていません。勉強はどんどん難しくなってきます。そういった困難なことに取り組んでいることを励ましてもらったり、しんどい気持ちに寄り添ってくれたりすることを望んでいます。たとえそばにいなくても、そういう状況であることを理解してあげましょう。
たいていの子どもには学問の楽しさを味わいたいから勉強するというような動機はありません。叱られたくない、親や先生からほめられたい、友人に負けたくない、といった動機が先にきます。これは中学生になっても同じです。
他の家では勉強が大変な時、親が一緒に取り組んでくれるのに、自分の家では誰も見てくれないといった寂しさや悲しさを感じると、一緒にいてくれる人が欲しくて家から飛び出して友だちに会いに行くこともあるのです。勉強が好きになるためにも孤立させない配慮を心がけましょう。


