富士見【東京都・練馬区/女子校】

教員の描く人間像を盛り込んだ「17の力」

「この学校の特徴は『卒業時にどういう力をつけていてほしいか』という『17の力』を設定していること。この力は、全教員が参加したワークショップで話し合いを繰り返し、作り上げてきたものなんです。つまり全教員が共有しているという点ですばらしい」(福本さん)

豚の肺の解剖を行う「放課後解剖会」
豚の肺の解剖を行う「放課後解剖会」

教員たちがまず決めたのは、「社会に貢献できる自立した女性」に必要な「自分と向き合う力」「人と向き合う力」「課題と向き合う力」の「3つの力」。さらにこれらを細分化して、「自分の意見を形成する力」「チャレンジする力」「話し合う力」など「17の力」を設定した。「探究学習は、モノ探究、ねりま探究、my探究と、成長段階に合わせて社会の課題に目を向けていき、最終的には『自分のキャリアを考える』をテーマに卒論を執筆します。6年間の探究活動を通して、教員が考え抜いた人間像をゆっくりと育んでいます」(福本さん)

「放課後解剖会」「三味線のワークショップ」などユニークなテーマに向き合う生徒も。

派手さはないが、マジメに、オリジナリティーをもって探究型学習に取り組んでいると福本さんは絶賛する。

三味線のワークショップ
三味線のワークショップ

教える人
福本雅俊さん

コアネット教育総合研究所 横浜研究室室長。教育現場のコンサルタントとして数新設校、学校改革。多くの学校を訪問。のカリキュラムづくりも請け負う。

後藤和浩さん
声の教育社社長。私立公立中学・高校500校の過去問を発行。YouTube「声教チャンネル」の取材を含め年間100校を訪問。

※本稿は、『プレジデントFamily2025春号』の一部を再編集したものです。