どんなことでもいいから「習慣化」する
どうすればよいかがわかっていても、それができないのは、結果期待はあっても効力期待がないからだ。バンデューラは、効力期待がモチベーションにとって非常に重要だと考え、これを自己効力感と名づけた。
何らかの目標を達成するために必要な行動を取ることができるという自信である。その自信が自己肯定感につながっていく。
やるべきことを最後までやり抜くかどうかは自己効力感しだいといえる。では、どうしたら自己効力感を高められるのか。
そこで威力を発揮するのが習慣形成だ。
たとえば、毎日1時間机に向かうのが習慣になっていれば、当たり前のように机に向かう。それを継続するのに意志の力を必要としない。習慣形成の意義は、まさにそこにある。習慣形成によって、意志の力なしに、ほぼ自動的に望ましい行動が取れるようになる。
そこで、何でもよいから何らかの習慣形成を試みるのである。そのうち習慣化すると、ほぼ自動的にその行動が取れるようになる。「自分は継続することができた」ということによって、自己効力感が高まる。それが自己肯定感につながっていく。



