副作用が比較的少ない治療法
舌下免疫療法は副作用が比較的少ない治療法として知られています。
とはいえ、治療を開始する際に、アレルギー反応が出過ぎないかをチェックするために、初回のみシダキュアという錠剤を医療機関で服用します。それで問題なければ自宅での服用を開始します。しかし、まれに次のような副作用があらわれる場合があります。
●のどの刺激感/口の中の腫れ/口や耳のかゆみ
舌下免疫療法で使う薬には、花粉やダニと同じアレルゲンが使われており、口に入れると口内やのどのあたりがちょっとピリッとするかもしれません。それはアレルゲンに体が反応しているからであって、しばらくすると痛みはとれます。
もしも耐えられないほど痛い、または口の中やのどのあたりがかゆい場合は、すぐに水を飲んで薬に入っている抗原を薄め、医療機関を受診しましょう。ただ、大人と違って子どもは痛みやかゆみをうまく言葉で伝えられないかもしれません。そんなときは、「のどや口の中がチクチクしない?」「のどがかゆくない?」など声をかけて確認をしてください。
「アナフィラキシー」への対策
また、舌下免疫療法はアレルゲンを体内に入れるため、まれに「アナフィラキシー」という重いアレルギー症状があらわれることがあります。アナフィラキシーの前兆としては次の症状があげられます。
●皮膚のかゆみ、じんましん、皮膚が赤くなる/胃痛、吐き気、嘔吐/視覚異常/咳、のどのかゆみ、息苦しさ/胸の締めつけ、脈が早くなる/不安感、意識がぼんやりする/チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)など
そのため、最初の服用は必ず医療機関でおこない、30分間はこのような症状が出ないか医師の方でチェックをします。実際、重篤な副作用の報告は少なく、私が診察した患者さんの中でも、アナフィラキシーショックを起こしたケースはありません。
ただ、ごくごくまれではありますが、万が一、2回目、3回目の服用の際にこのような症状が出た場合はすぐに医療機関を受診してもらいます。特に吐き気、意識障害、脈が速くなる、不整脈が起きた場合は救急車を呼ぶなど迅速な対応が迫られます。
病院で最初に服用する際、どんな副作用が起きるか、万が一緊急性の高いアレルギー症状が出た場合はどうするか、どんな症状の場合に救急車を呼べば良いかまで医師に聞いておくと安心かもしれません。
ちなみに私は万が一に備え、クリニック近くの総合病院の連絡先が書かれたカードを渡すようにしています。このカードは舌下免疫療法の治療中であることも明記され、いつも携帯しておくことで、万が一、どこかで倒れて意識がない場合だったとしても、このカードを見れば一目瞭然で、「舌下免疫療法を受けているんだな」ということがわかるようになっています。


