抗ヒスタミン薬やレーザー治療の効果は一過性

抗ヒスタミン薬やレーザー治療でも花粉症の症状は軽減しますが、あくまでその効果は一過性のものになります。

薬はあくまで症状をおさえるもので、服用をやめればまた症状が出てきますし、レーザー治療もしばらくすると元に戻って、再びアレルギー症状が出てしまいます。

よく「漢方で体質改善」といわれますが、基本的に漢方も薬なので飲み続けないと効果は出ませんし、やめると症状が再び出るようになります。つまり対症療法なので、根本的な体質改善にはならないのです。

しかし、舌下免疫療法はアレルゲンに体を慣らして、過剰な免疫を出にくくする、根治を目指す治療です。

子どもでも安全に治療をおこなうことができるので、花粉症を発症したなと思ったら、すぐにでも治療を開始することがオススメです。

舌下免疫療法は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と診断された患者さんが受けることができます。対象年齢は幅広く、子どもでも5歳以上であれば受けることができます。

舌下免疫療法は錠剤で治療しますが、抗ヒスタミン薬のような眠くなる副作用がありませんし、また口の渇きも起こらないので、日中授業で集中力が必要な小学生以上の子どもには特に向いているといえます。

教室で勉強しているアジアの小学生の女の子
写真=iStock.com/koumaru
※写真はイメージです

また、根本的に体質改善をしたいと思っている人にも舌下免疫療法は適しています。

治療は「1日1回、錠剤を舌の下で溶かすだけ」

舌下免疫療法は溶けるタイプの錠剤を使います。イメージとしては小さなラムネ状のものを服用します。味もほとんどしないので、子どもでも使いやすいのが特徴です。

まずは、錠剤を舌の下に入れて1分間待ちます。そして1分経ったら唾液ごとごっくんと飲みます。

その後は5分間、飲食、歯磨き、うがいをするのを避けます。これは薬の効果が薄れないようにするためです。服用する時間帯に指定はありませんが、朝、起きたときの服用を私はオススメしています。特に、起床後トイレに入る前に服用することを推奨すいしょうしています。

というのも、トイレに入る前に飲んでおけば、トイレを終えて手を洗って出るまでに、だいたい3~4分ぐらいは経つからです。そこから体重を測ったり、身支度をすればあっという間に5分以上が経ちます。

飲み忘れを防ぐためにも、朝のルーティンに薬の服用を組み込んでおくといいでしょう。さらに、薬をトイレのドアに貼っておくか、朝起きてすぐに目に入るところに置いておくと飲み忘れを防げます。