教育改革の理想を掲げるだけでは現実は変えられない
――子どもの主体性を大切にした教育を進めていくには、教師はどのように子どもに関わっていけばよいのでしょうか。
【工藤】御上先生は教育システムの変革を求めつつも、受験という現実も受け入れています。受験生の事情を尊重しつつ、主体的に学ぶ方法を示しています。教育改革とは、理想を語るだけでは成し得ません。現実を直視しながらも、本質を見失うことなく進めることが大切です。
ドラマの中で、生徒たちは勉強法をシェアし、主体性を取り戻していきました。その結果、クラスの成績も上がりましたね。自分の頭で考えた方が効率的で、指示されたことをこなすのは、むしろ非効率。そのことを「御上先生」は示しているのではないでしょうか。