定期刊行のガイドブック「吉原細見」による安定収入

この「吉原細見」による安定収入を元手に、蔦重は大手版元が立ち並ぶ日本橋通油町へ進出。さまざまな作家や絵師とタッグを組み、「黄表紙」「洒落本」「狂歌絵本」「錦絵」など、数々のヒット作を次々にプロデュースして時代の寵児となっていくのです。

「べらぼう」を見た多くの人が「蔦屋」と聞いてまず思い浮かべたのは、レンタルビデオショップとして一世を風靡したTSUTAYA、そして代官山をはじめ函館、湘南、梅田、枚方、広島、銀座など全国各地に展開する蔦屋書店ではないでしょうか。これらはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)およびその関連会社によって運営されています。