おっかなびっくりの幹事デビュー

そこで私はとっておきのおいしい店を選び、自分主催の「ワイン会」を開催してみました。多少のワインの知識も味方して、参加してくれた人はみなさん大変喜んでくれました。

最初のうちこそ、人集めには苦労したものの、参加者に「次の会には知り合いを連れてきてほしい」と頼むことで、少しずつメンバーが増えていきました。そうなると人間、少々大胆になるもので、ワイン関係の会で知り合った人でフィーリングの合いそうな人、ワインの嗜好の合う人にはそれほど親しくない人であっても、こちらから声をかけるようにもなりました。

この食事会が思ってもみないほどの広がりを見せたことから、ほかにもさまざまな会を主催するようになりました。そこからは、自分の主催する会の運営を通して、驚くほど人脈が広がっていきました。

メンタリストDaiGoさんに言われて驚いたこと

内向型人間であった私がどのように人脈を広げてきたかについて書いてきました。これは内向型が外向型に変わったとか、人見知りがなくなったというわけではありません。私はいまでも基本的に内向型の気質は変わっていません。

内向型の私でも人脈を広めてこられた話を友人のメンタリストDaiGoさんにしたことがあります。そこでの彼の一言がとても印象的でした。

「古河さんは自分の知り合い中心に集めているでしょう。誰でもいいから誘っているわけではないですよね。自分の知っている人が参加しているので心理的安定性を確保しているから、たとえ参加者が100名になっても開催できているんですよ」と言われて、ハッと気づきました。

たしかに私は初対面の人を誘うことはあまりなくて、知っている人に声をかけて、本人とその知り合いに参加してもらうことがほとんどです。外向型人間は、どんどん新しい人を開拓して、ワイワイと楽しく人の輪を広げていくことができるのでしょうが、内向型人間はそういうことが苦手です。

でも、内向型人間は、内向型ならではの人脈の広げ方があります。私の場合は、「親しい人から知り合いを紹介してもらい、会を通して人脈を徐々に広げていく」ことだったのです。