筋トレは仕事と同じ。頑張るほど結果がついてくる

しかし、とても難しいと思う目標に向かって、言い続けること、行動をし続けることが大事。そうすれば難関突破できるはずと下村さんは確信していた。

まさにMOON-Xが掲げる「鉛弾マインド」である。もちろん口で言うだけではなく、楽天の営業パーソンも巻き込んだ販売戦略を考案、ショップ・オブ・ザ・イヤーをとったブランドをすべて調べ上げて必勝ポイントを徹底的に分析した。結果、2023年6月から230%ほど売り上げが伸び、見事「ショップ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。

次なる目標は、ベビー&マタニティー部門でのナンバーワンブランド。そして、安全性や肌触り、耐久性などが重要なアイテムは、実際に試せるように実店舗で展開したいと考える。ベビーで使っているスキルを介護用品にも広げたいと、さらにその先も見つめる。

公私ともにフル回転する下村さんだが、平日のプライベートは筋トレをする時間しかない。だからこそ、筋トレにハマった。ボディビルの大会近くになると、食事コントロールを徹底。体脂肪率を9%にまで絞り込んで、ムキムキに変身する。終われば、また元の女性らしい体に戻るということを、繰り返す。「ムキムキも柔らかいのも、どちらの体も好き!」と笑う。しかも、脂質を取らなくなると、頭も冴えてくるそうで、そこがいいとか。

大会前は、極限まで体脂肪率を絞る
写真提供=下村祐貴子さん
大会前は、極限まで体脂肪率を絞る。「頭は冴え渡り、仕事がはかどります」

筋トレは頑張れば頑張るほど結果が出る。「ある意味、仕事と一緒なんですよ(笑)」。ああ、どこまでも仕事が好きな人なのだ。

東野 りか
フリーランスライター・エディター

ファッション系出版社、教育系出版事業会社の編集者を経て、フリーに。以降、国内外の旅、地方活性と起業などを中心に雑誌やウェブで執筆。生涯をかけて追いたいテーマは「あらゆる宗教の建築物」「エリザベス女王」。編集・ライターの傍ら、気まぐれ営業のスナックも開催し、人々の声に耳を傾けている。