長すぎる睡眠は逆効果

Q:休みの日に“寝だめ”してしまいます

→お答えしましょう!
睡眠時間は長ければ長いほどいいわけではありません。午前0時には寝て、腸を整えるための睡眠の“質”を重視しましょう。

健康によいとされる睡眠時間は、6.5~7.4時間と言われています。

睡眠時間が短いことは健康に悪いイメージがありますが、じつは、睡眠時間が5時間以下の人よりも8時間以上の人のほうが、健康を害するリスクが高くなるというデータがあります。

どんなに睡眠時間が長くても、寝だめのように質の悪い睡眠を取っていたら、体調はなかなか整いません。質の悪い睡眠は、自律神経も乱し、朝起きて鏡を見たら、やつれ切った表情になっていて驚いた、などという話もあります。

若いころは多少の夜更かしも平気ですが、50代以上になったら、夜11時、遅くとも午前0時には就寝するよう心がけましょう。

これは睡眠時間を長く取るのが目的ではなく、腸の消化活動が活発になる午前0時には眠っていたほうがよいためです。

午前0時ごろまでには眠るべし

夕食の3時間後は副交感神経の活性化がピークになり、これがだいたい午前0時ごろ。この時間に安眠できていれば、副交感神経の働きによって、腸内環境が整い、消化・吸収も十分に行われます。

このように質の高い睡眠を取れれば、翌朝は爽やかな気分で目覚められ、快便にもなります。

寝すぎても疲れは取れない?
前日から翌日のお昼頃まで寝ても体調がそれほどすっきりとしない、という経験のある人も多いのでは。日頃の疲れを取ろうと休みの日に長時間“寝だめ”するのは、健康のためには逆効果。もちろん寝不足はよくないが、遅くとも午前0時には寝るなど、睡眠の“質”の向上を心がけたい。

ポイント
日頃の睡眠不足を過度な長時間睡眠で取り戻そうとするのはNG。自律神経の乱れにもつながる。