このような場合、従来は人間に聞くしか方法がなかった。

学校の先生や物知りな人に聞けば、こちらが知りたいことに対して答えてくれるかもしれない。しかし、そうした人たちに必ず聞けるわけではない。それに、人間の場合、どんなに物知りであっても、その知識には限度がある。だから知りたいことを必ず教えてくれるとは限らない。

ところが、ChatGPTに尋ねれば、直ちに的確な答えを示してくれる。

興味あることを知るのは「面白い」

私が国家公務員試験受験のために逆向き勉強法を行なったのは、時間の余裕がなかったからだ。いまChatGPTが使えるようになって、逆向き勉強法は、単に時間を節約する効果があるだけでなく、興味を維持しながら勉強するためにたいへん有効な方法だと痛感する。

これを説明するために、情報の「プッシュ」と「プル」という概念を用いて、つぎのように言い換えてみよう。

「情報のプッシュを受ける」とは、押し出されてくる情報を受け止めることだ。そして、それを理解したり、記憶したりする。それに対して、自分が知りたいと思う情報を引き出すことを、「情報をプルする」という。

ロボットと指先で触れ合う子供
写真=iStock.com/selimaksan
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普通の勉強法は、情報のプッシュを受ける性格が強い。それによって得られるのは、必ずしも自分が知りたいと思っていることではない。だから、勉強が退屈になってしまう。

それに対して逆向き勉強法の場合には、知りたいことや興味があることを調べる。つまり、情報をプルしているのだ。だから、面白い。

ChatGPT勉強法は好奇心を最大限に活用できる

人間は誰しも好奇心を持っている。謎があり疑問がある。それに対する答えが得られれば、面白いと思う。

「超」勉強法がなぜ有効かといえば、勉強が嫌々ながらやるものではなく、面白くてたまらないものになるからである。

ChatGPTを用いる勉強法では、この利点を最大限に活用することができる。クイズを解きながら勉強しているようなものだ。ChatGPTでは自由自在に情報をプルすることができるからだ。