30代後半から40代の人の転職活動で、合格と瞬殺を分けるものは何なのか。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは「仕事はできても転職市場において自分に合った仕事や会社を見つけられない、自分をうまくPRできないという『転職スキルを欠いている人』は、残念な結果に陥りやすい」という――。(第5回/全5回)

※本稿は、中谷充宏『30代後半~40代のための転職「書類」 受かる書き方』(秀和システム)の一部を再編集したものです。 

チーム構築のコンセプト
写真=iStock.com/igoriss
※写真はイメージです

同じ実力なのに「通る/秒殺」を分けるものは何か

同じレベルの実力なら結果も同じようになるはずですが、そうはいかないのがミドル年代の特徴です。転職して本当に良かったという人と、後悔する人の2パターンに分かれるということです。

分かれ目はズバリ「転職スキル」が備わっているかどうか。仕事のスキルとは別物です。

仕事はできても転職市場において自分に合った仕事や会社を見つけられない、自分をうまくPRできない。そういう「転職スキルを欠いている人」は、残念な結果に陥りやすいのです。

「転職スキル」を習得するには

ではどうすれば「転職スキル」が身に着くのでしょうか?

転職活動をしていることを周りに知られたくないと、一人でこっそり取り組む人がいますが、どうしても自分だけでは限界がありますし、望まない道に進んでしまうことも多いのです。

同期入社で転職経験なしでも、積んできたキャリアは人それぞれで、同期の社員と全く同じではありません。

最もシンプルで効果的な方法は、「専門家を頼る」です。

20社受けて全滅

実際に筆者が支援した事例です(若干編集しています)。

属性:40代前半の男性
状況:20社を受験するも、全て不採用
相談内容:結果が出るよう、転職活動のやり方を大幅に見直したいが、一体どうして良いか、わからない

話を伺った上で「大幅な見直しは不要、今のやり方を継続して下さい」とアドバイスしました。

ターゲットやPR内容がずれているといった根本的な問題によるものではなく、この年代だし応募先もそれなりに競争率が高そうなので、20社程度なら不採用が続くこともあるという分析に基づくものです。

今はクリック操作だけで大量応募が容易です。

20社も不採用になるとさすがにへこむでしょうが、複数内定を得ても転職するのはたった1社。へこんでいる暇があったら、母数を増やして運命の1社に出会う確率を上げていくべきです。

この方はその後、応募した5社で最終面接まで進み、意中の会社の内定を獲得し転職されました。

応募社数の合計は25社でした。

例えば「5社受けたうち1社は最終面接まで進んだ」を繰り返すなら「自分のやり方は間違っていない」と思うでしょうが、「20社受けて全てダメ」だとすると、大幅な軌道修正が必要と考えるのは当然のことです。