求人に応募する際、紙の書類を郵送したりメールに添付して送ったりするのではなく、Webフォームでエントリーするケースも多い。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは「Webフォームだと、複数企業に応募する時もコピペができるので効率的で便利だ。しかし、『使い回し』のミスが生まれやすく、注意が必要だ」という――。(第2回/全3回)

※本稿は、中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

人事部長は、履歴書をオンラインでチェックし、自分のビジネスに最適な従業員を選択します
写真=iStock.com/Galeanu Mihai
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「Webフォーム」を前提に対策する

現在の転職活動の本流である、Web上で求人情報を探して会社にエントリーする場合、Webフォームの登録が必須になっています。

Webフォームに入力したことがある人はご存知でしょうが、紙面の応募書類と違って、項目も量も圧倒的に多いです。

たとえば、ある大手転職サイトにおける、職歴の「具体的な業務内容」の項目では、「担当業務、役割と実績を具体的に記載してください」とあり、2000字まで入力できます。

これは応募者の全ての職歴ではなく、1つの勤務先(1社)の情報量です。

勤務先が変わる毎に入力します。3社の勤務経験があれば6000字まで可能ということになります。

参考までに、紙面版の職務経歴書(A4サイズ1枚)は、項目見出しや改行などを無視して文字だけ埋めると、ちょうど1000字くらいになります。1つの勤務先でこの2倍の量が記入できるのですから、大変なボリュームであることがわかります。

入力作業で挫折する人が多かったこともあり、ある大手転職サイトでは項目数を減らす、必須項目を限定する(ガイダンス機能など)といった工夫をしています。とはいえ、きちんと入力して完成させないと何も始まりません。

記号や改行で読みやすくする

もう一つの特徴は、紙面の応募書類と違って、表現方法が非常に限定されることです。次のような表現が使えません。

中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)より

この場合、改行やかっこ(<>、「」など)、記号(■、・、※、◎、◇など)をフル活用して見やすさ、読みやすさも意識して入力しなければなりません。

せっかくたくさん書いても、文字だけがぎっしり詰まっているのでは、読み手の心理的ハードルをわざわざ上げて読みにくくしているようなものです。

面倒くさがらず、項目ごとの情報量をきちんとキープした上で、適度に記号や改行を盛り込んで見やすく、読みやすくするのが大原則です。

見栄えを良くする工夫

1行の長さは全角30~35文字以内が一般的なWebフォーム上のルールです。これを目安に、適宜改行を入れてください。

実は最も頻出するのが、この改行ミスです。改行する字数を間違えると、次の例のようにおかしな文書になり、読み手に無用なストレスを与えます。

NG! 最頻出! 改行ミス
業務概要
主に大阪近郊エリアに納入した自社生産の制御機器の据付、
導入、保守、修理、操作指導業
務に従事。

Webレジュメを、プリントアウトして紙面でチェックする採用人事もいます。

「必要な情報はきちんと書いたから、まぁ大丈夫でしょ」という甘い見通しでは書類選考の通過は難しくなりますので、ここは心してください。