どうしても子ども部屋をつくりたいときの方法

コロナ禍で子ども部屋だけでなく仕事部屋を確保したいという家庭も増えました。間取りが変更できず、部屋数が足りないけれど、どうしても個室をつくりたいというご相談を受けることがあります。そんなときは、工夫次第でつくることは可能です。

・カーテンで部屋を区切る

カーテンレールはネジ留め式もありますが、突っ張り式のものもあります。カーテンレールではなく、突っ張り棒でカーテンをつけるという方法もあります。カーテンレールの場合、天上から空間を仕切るので、しっかりと間仕切りをすることができますが、電気や空調の問題が出てくる場合があります。突っ張り棒の場合は上部を開けて設置できます。

突っ張り棒式のカーテンで、部屋を仕切ることができる。
突っ張り棒式のカーテンで、部屋を仕切ることができる。
・パーテーションで部屋を区切る

オフィスの会議室の間仕切りのようにしっかりとしたパーテーションは値段は高めですが、しっかりと個室を確保できます。安く抑えたい場合は目隠しのような、可動できる簡単なパーテーションでゆるやかに部屋を区切るということもできます。

可動式のパーテーションでゆるやかに部屋を区切ることもできる。
可動式のパーテーションでゆるやかに部屋を区切ることもできる。
・家具で部屋を区切る

ベッドや本棚など家具で部屋を区切ることもできます。ただ、部屋の真ん中に家具を置くと圧迫感があり、狭く感じてしまうかもしれません。

まとめ
子どもも大人も個室が欲しいなぁと思うことはあるでしょう。とはいえ家族全員がそれぞれの個室を持つことは難しいものですし、家族で一緒に暮らしながらみんながばらばらに過ごすのも寂しい気がします。個室を持つことにこだわらず、一人の時間がとれるように工夫や協力をし、家族みんなで過ごす時間に幸せを感じるような関係を築いていけばよいのではないでしょうか。

個室がないと自主性が育たないとか、プライバシーが守られないとかいろいろな意見があるでしょう。ですが、個室があってもなくても自主性は育ちますし、個室という形がなくても、一人になりたいときは一人の時間をとれるようにする、各自のモノは各自で管理する、など家族の中で個人を尊重する意識を持つことでプライバシーを守ることもできます。

子どもが自分の部屋を持ちたいという気持ちは、社会人になったら一人暮らしをして独立するぞ! という独立のための克己心にするとよいのかなと思います。

橋本 絵美(はしもと・えみ)
はしもとFPコンサルティングオフィス 代表

6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。