1 共通の話題で質問する
まずは、仕事の質問をすることをお勧めします。雑談は、お互いにとって共通の話題だと、会話が続きやすくなります。会社で共通の話題といえば、仕事の話ですから、上司や同僚には業務上でわからないことや、気になったことについて、質問するといいでしょう。
仕事の質問をすると、仕事に対する意欲を表すことにもなります。また、質問された方は、「頼られている」と感じられてうれしい気持ちになるものです。会話も続き、相手との距離も縮まるはずです。
取引先での雑談も同様です。たとえば、会社のホームページをあらかじめチェックしておき、「御社は大阪にもあるんですね。当社も大阪に支店があるんですよ。大阪にはよく行かれるんですか」など、共通点を見つけてそこから質問をしていきます。質問をすると、自然に会話がキャッチボールになりますし、共通点が起点になっているので、親しみも持ってもらいやすいでしょう。
2 自分の感情を載せて話す
2つ目のポイントは、感情を載せることです。
会話が続かない、盛り上がらないという人は、例えば「いい天気ですね」「そうですね」で話が終わってしまう傾向があります。単なる情報の共有になっていて、自分の感情を載せた言葉が伝えられていないからです。
ただ、「晴れている」「曇っている」という情報を伝え合うだけでなく、それに対して自分がどう感じたのか、どう思ったのかを伝えてみましょう。自分の気持ちを開示すると、相手が自分に興味を持ってくれるきっかけになります。
最初は、「うれしい」「あまりうれしくない」「好き」「あまり好きではない」などの気持ちを載せるところから始めてみてはどうでしょうか。「いい天気ですね」と言われたら、「本当にいい天気ですね。僕は釣りが好きなので、こんなに天気がいいと、釣りに行きたくなってしまいます」「そうですね。でも私は汗かきで、すぐあせもができてしまうので、天気がいいと憂鬱になってしまうんです」などと返してみる。そうすると話題に広がりが生まれ、会話が盛り上がりますし、あなたに対して、より親しみを感じてもらえるようになるはずです。
雑談上手は話題をどんどんふくらませる
3 「受け止め」⇒「質問」で話題をふくらませる
1や2ができるようになったら、ぜひ、話題をふくらませながら会話をつなげるようにしてみてください。
雑談がうまい人は、相手の話をどんどんふくらませながら会話を展開してくのが上手です。
たとえば「いい天気ですね」と話しかけられた場合、「最近はいい天気が続いていますよね。週末はどこかに行きましたか?」と関連する質問で返してみる。「友達と釣りに行きました」と言われたら、「気持ちがよさそうですね」などと受け止め、重ねて「よく行かれるんですか?」「何が釣れましたか?」「どのあたりに行ったのですか?」「釣れた魚はご自分で料理されますか?」など、質問を重ねます。