ブレインストーミングは対面でやる効果が高い

対面の最たる効果がブレインストーミングです。オンライン会議で煮詰まっても、対面に置き換えると、パッと答えが出る。その効果をすでに実感している人も多いのではないでしょうか。

まさに今、コロナ禍が明けてリモートを対面に戻す企業が増えています。なにより米国のグーグルやアップルなど巨大IT企業が対面に戻している。これが一つの答えだと思います。

認知症リスクから考える脳の健康のための3つの習慣

ではデジタル漬けになっている私たちを救い出して、脳機能の衰えを防ぐには具体的にどうしたらよいのでしょうか。

デジタル性健忘とイコールではありませんが、認知症対策の考え方が参考になりそうです。認知症には、「15歳までの教育歴不足」「難聴」「頭部外傷」「高血圧」「飲酒」「肥満」「喫煙」「うつ病」「社会的孤立」「運動不足」「大気汚染」「糖尿病」といった、12のリスク要因があることがわかっています。

これらのリスク要因を予防できる方法が、次の3つです。

①運動
②コミュニケーション
③睡眠

①運動

オンライン習慣によって長時間、座ったり寝転んだりして過ごすと、認知症の12のリスク要因である「運動不足」だけでなく、「肥満」「うつ病」「糖尿病」も招きます。運動は、なるべく30、40代のうちから始めておきましょう。早くから鍛えておかないと、いざ50、60代になって運動しようと思ったとき、太っていたり、関節や筋肉、骨が弱くなったりして始めにくい恐れもあるからです。ぜひ若いときからコツコツとやってほしいですね。

高齢カップルの運動
写真=iStock.com/Milatas
※写真はイメージです