雑談は信頼関係を作る効果的な方法
「沈黙は気まずいけれど雑談は苦手」という声をよく耳にします。特に、世代の違う年上の人と話をするのは、何を話せばいいのか分からず面倒なもの。上司とも「仕事以外の話は極力したくない」という若手が増えているそうです。
そこまでではなくても、顔見知り程度の「微妙な関係」の人と雑談するのは気が重いという人はかなりいるのではないでしょうか。そもそも、なぜ雑談が仕事に必要なの? と思うかもしれません。
ビジネスコミュニケーションをスムーズに進めるためには、ある程度の信頼関係があるほうが仕事はしやすく、雑談は、対人関係づくりに効果的な方法なのです。そこで、今回は、突然目上の人と2人きりになっても慌てずに済むよう、雑談の苦手意識を解消する方法について見ていきましょう。
誰とでも雑談ができるようになるポイント2つ
雑談が続かず、気まずい沈黙をつくってしまうのには、会話の仕方が影響しています。会議や商談の場面でのビジネスコミュニケーションの延長線上で話そうとしたり、逆に気の置けない友人とのフランクなおしゃべりのつもりで雑談をしたりしようとして失敗するのです。
言語のコミュニケーションは、「おしゃべり」「会話」「対話」の3つに分類できます。「おしゃべり」は、とくに生産性や意味が求められない、その場かぎりのもので、自分が楽しむことが主な目的です。「会話」は、人間関係を構築するためにするもので、相手の話に合わせるもの。「対話」は、議論などをして相互理解をしたり、結論を導き出したりするもので、会議や商談等でのやり取りです。
雑談は、この中の「会話」にあたります。つまり雑談力を高めるには、「会話の仕方」を理解し、身につければいいのです。ちょっとしたコツで、気を遣う相手とも話せるようになり、仕事にもプラスに働きます。