「長期」「積み立て」「分散」が基本
長期投資ならば、仮に一時的に値下がりしたとしても、その後回復するまで待ってから売る、ということができます。
日本を含む世界の経済は、人口増大とともに今後も成長していくでしょう。その成長に合わせて、値上がりを目指すことができます。
投資で得られたお金を再び投資に回すことで、お金が新たなお金を生み出す「複利効果」も得られます。すると、お金が増えるスピードも加速していきます。
積立投資は、定期的に一定額の投資を続けることです。
積立投資ならば、投資タイミングを気にせず、淡々と投資ができるので気が楽です。商品の価格が安いときにはたくさん、高いときには少ししか買わないため、平均購入単価を下げる「ドルコスト平均法」の効果も得られます。
長期投資と積立投資を組み合わせることで、値下がりリスクと上手に付き合いながら、着実にお金を増やしていくことができます。
分散投資とは、値動きの異なる複数の資産・地域に分けて投資することです。投資先を分けておくと、そのうちのどれかが値下がりしても、他のどれかの資産が値上がりすることで損失をカバーできる可能性があるのです。
実際、2020年2月から3月にかけて発生した「コロナショック」のときには、株価が下落したのに対し、米国10年債の価格は上昇(=債券の利回りが下落)しました。一般的に、株と債券の値動きは逆になるといわれますが、実際にそのとおりになった事例です。
面倒ならば「投資信託」を活用
自分で資産を組み合わせて分散投資をするのが面倒だと感じるならば、「投資信託」が便利です。
投資信託は、投資家から集めたお金をプロが代わりに運用してくれる商品のこと。運用で利益が出れば、投資した金額に応じて利益が受け取れます。
1本の投資信託は数十本から数百本の金融資産を組み入れているため、1本買うだけで、それらすべての金融資産に投資したのと同じような分散投資の効果が得られるのです。