40歳を過ぎて天職に出会える人は何が違うのか。転職と起業の経験のある岡田充弘さんは「40代からの転職は天職に就けるかどうかが大事になってくる。それができる人は若い頃から3つのことを積み重ねてきている人が多い」という――。
会議室で握手
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40代で転職を繰り返す人

コロナ禍に突入して以降、労働市場でたくさんの人が動きました。私のまわりでも、会社を辞めて転職したり、思い切って独立をした人など実にさまざまな道を歩み始めています。

一般的には35歳を超えると転職が難しくなると言われていますが、どんな状況でも転職できる人はいつでもできます。実際に35歳どころか40歳を超えて転職を繰り返している人はざらにいます。そんな彼・彼女たちは、他の人と一体何が違うのでしょうか。「見栄えのする学歴や資格のおかげかな?」と思う人もいるかもしれませんが、そういった都合の良い切符は20代でとっくに有効期限が切れています。

40代からは天職に就けるかどうかが大事

とはいえ40代はキャリアの中盤にさしかかっていることは事実なので、ただ転職できればいいというわけではなく、“天職”に就けることが重要になってきます。ここで天職と転職の違いについて説明しておくと、転職は文字通りただ職を変えるのに対して、天職は自分が生涯を懸けてもいい、これをするために生まれてきたと言える職に就くことを指します。

そう聞くと「天職に就ける人なんて一握りの運の良い人でしょ」と思われるかもしれませんが、実は天職に就いている人は自分の特徴や強みを深く理解していることに加えて、次に紹介する3つのストック(積み重ね)を有することが分かってきました。