パターン④画面共有がうまくできず、時間をロス
<失敗を防ぐためのポイント>
オンライン面接中、応募者が企画書などの画面表示を求められ、あたふたしてしまうシーンによく遭遇します。コロナ禍で打ち合わせなどがオンラインに移行して3年近くたちますが、いまだにオンライン会議システムに慣れていないと、採用ポジションによっては懸念を抱かれることがあります。
オンライン会議に慣れてはいても、ツールが異なると(Zoom/Google Meet/Microsoft Teamsなど)使い勝手も変わりますので、事前に使い方を調べておくことをおすすめします。
パターン⑤アイスブレークがなく、最後まで緊張でガチガチに
<失敗を防ぐためのポイント>
対面面接の場合、受付から面接室までの移動中に軽く雑談するなど、「アイスブレーク」の時間があります。これによりラポール(親密性、信頼感など)が作られ、緊張がほぐれた状態で面接に入っていくことができます。
しかしオンライン面接においては、中には意識的にアイスブレイクタイムを作ってくれる人事担当者もいますが、いきなり本題に入ることが多いものです。
緊張しやすい人は、自分から軽い雑談を振ってみてはいかがでしょうか。例えば「そのバーチャル背景、すてきですね」「最近、メディア記事に出ていましたよね」「企業(社長)ブログ読んでいます」など。それだけでも場が和むものです。
「相手にどう見えているか」を意識する
以上、5つのパターンをご紹介しましたが、他にも次のようなことを気にする面接担当者もいます。
●背景に映り込んでいるものが違和感を与える(趣味色が強い・整理整頓されていない・生活感ありすぎ、など)
●周囲の雑音が聞こえる
●回線が途切れる
普段のお仕事でオンラインミーティングに慣れていない方は特に、「相手にどう見えているか」を意識して環境を整えることを心掛けてください。
友人とオンラインで話してみたり、オンラインワークショップなどに参加してみたりと、画面を通したコミュニケーションの練習をしておいてはいかがでしょうか。
構成=青木典子
1970年生まれ。93年リクルート人材センター(現リクルート)入社。2017年morich設立、CxOレイヤーの採用支援を中心に、企業の課題解決に向けたソリューションを幅広く提案。NPO理事や社外取締役・顧問等も務め、パラレルキャリアを体現した多様な働き方を実践。NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」出演。日経オンライン等のWeb連載のほか『本気の転職』等著書多数。2022年2月、日経新聞夕刊「人間発見」の連載にも取り上げられる。二男の母。