インフレは企業の業績に影響を及ぼしますが、影響の度合いは業種によって大きく異なります。インフレに強い業種と弱い業種の見極め方を解説します。
若い女性は2つのことと比較する。
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インフレの影響は業種で大きく異なる

世界的に物価の上昇が続き、日本でもインフレを心配する人が増えています。日本では長くデフレが続いていたため、インフレを経験したことのない人が多く、生活にどんな影響を及ぼすのか、想像がつかないだけに不安が募ります。

インフレが進むと個人消費や企業の設備投資が抑制され、経済に大きな影響を及ぼします。どの程度の影響を受けるかは、業種によって異なります。今後、転職や投資をするなら、インフレに強い業種を見極める必要があるでしょう。

インフレの度合いを判断する指標として、ニュースなどでは消費者物価指数や企業物価指数が取り上げられていますが、こうした指標だけではインフレの実態を正しくつかむことはできません。そこで私がおすすめするのは、みなさんの生活実感としてとらえることです。最近ではさまざまな商品が値上げされています。単純に価格が上がるだけでなく、価格は据え置いたまま内容量を減らす、機能を落とすといった“ステルス値上げ”も増えているのです。