残すべきモノは「3種類のときめき」で決める
残すべきモノには3つの種類があります。
1つめは、それ自体にときめきを感じるモノ。お気に入りのペン、デザインが大好きなメモ帳、デスクに飾っている家族の写真など、持っているだけで気分がハッピーになる、あなたのときめきに直結するモノたちのことです。
2つめは、機能の面で役に立つモノ。ホチキスの芯や業務用ガムテープなど、特段使っていてときめくわけではなくても、日々の業務であなたをサポートし、「これがあるおかげで安心して仕事ができるんだな」と思えるモノがここに該当します。
3つめは、あなたのときめく未来につながっているモノ。たとえば領収書自体はときめかなくても、きちんと清算することで経費として返ってくるという明確なメリットがあります。また、あまり気が進まないプロジェクトに関連する書類なども、その仕事をやりとげることでキャリアアップにつながったり、信頼感が得られたりするという未来が描けるならば、「未来のときめき」につながっていると考えることができます。
つまり、「まっすぐときめき」「機能的ときめき」「未来のときめき」。この3つを、ワークスペースの片づけにおいて残すべきモノの基準として覚えておきましょう。
仕事をする上でポジティブな役割を果たしているかを基準に
ちなみに、どうしても「ときめき」という言葉がしっくりこない、という場合は、他の言葉で置き換えてもOKです。
たとえば、ある経営者の方はちょっとしたユーモアを込めて「これを持っていて、儲かるか」、ある銀行員のお客様は「ワクワクするか」、野球好きの部長職の男性は「一軍か、二軍か、戦力外か」など、独自の判断基準を使って残すモノを選んでいました。
要するに、あなたが仕事をする上で、ポジティブな役割を果たしてくれているモノかどうか。片づけをするのは、たんにモノを捨ててデスクをスッキリさせるためだけではなく、あなたのときめくワークスタイルの実現のためにするのだということを、いつでも忘れないようにしてください。
会社員を経て片づけコンサルタントとして独立。ベストセラーとなった著書「人生がときめく片づけの魔法」シリーズは、世界40カ国以上で翻訳出版されて、シリーズ累計1300万部を突破。2015年には「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれ、世界から注目を浴びている。アメリカをはじめ海外からも講演のオファーがひっきりなしという片づけのカリスマ。