褒めるところがない場合は…
「承認しましょう」と言うと、苦い顔でこう返されることがあります。
「褒めるところが、本当にないんですよ……」
熱心なリーダーであればあるほど、そうかもしれません。
これは実は承認の落とし穴で「①成果承認」を重視しすぎたときに陥りやすい罠です。
芳しい結果や成果を出し続けるのは、誰にとっても容易なことではありません。
ですから「①成果承認」だけでは「褒めないリーダー」になってしまいます。心理的安全性を高め、意見を言い、助け合い、チャレンジに満ちたチームをつくるためにも、「②行動承認」「③成長承認」「④存在承認」に目を向けることが大切です。
特にオススメしたいのが「②行動承認」に目を向けることです。相手が何かやってくれたとき、「おかえし言葉」で即座に反応。承認のシャワーを浴びてもらいましょう。
「③成長承認」については、定期的なふりかえりや、1on1の場で役に立つでしょう。
スターツグループで営業・人事・コンプライアンス部門での経験を経て、2020年プロフェッショナルコーチとして独立。現在はZENTechシニアコンサルタントとして心理的安全性を切り口にコンプライアンス意識の浸透・ダイバーシティの醸成や、デジタルトランスフォーメーションの土台となる組織づくりを支援。「組織・チームで使う言葉」をテーマにした研修を行っている。