上場以来、株価が下がり続ける「雪国まいたけ」
保有銘柄がズルズルと値下がりを続け、含み損が広がっていく中、スパッと売ってしまうことは一つの選択肢です。しかし、売ってしまうと、損失が確定してしまうこともあって、心理的にはなかなか売れないものです。
かといって、そのまま持ち続けていても、多くの場合、状況は変わりません。そんなとき、「買い増し」の誘惑に駆られたことのある人は多いのではないでしょうか?
2020年9月、初値2100円で上場した「雪国まいたけ」ですが、そこから株価は右肩下がり。私は1年ほど前、この銘柄を1600円台で買いました。しかし、そこからほとんど見せ場もなく下がり続け、現在は900円台で推移しており、含み損が絶賛拡大中です。
「毒キノコをつかんでしまった」投資家
雪国まいたけは、社名のとおり、まいたけを中心としたキノコの栽培、およびその加工食品等を製造・販売する企業でして、知名度は高く、個人投資家からの注目度も高い銘柄です。それだけに、下がり続ける株価へのいら立ちか、ネット上では「毒キノコをつかんでしまった」だの「含み損で、優待のキノコは数万円」だの言われたい放題。
私も、それらの書き込みにちょっと共感しつつも、株主優待と配当金をご褒美に、じっと耐えしのぐ日々でした。
そんな我慢の日々が続く中、断続的に駆られた誘惑が「買い増し」、いわゆる「ナンピン買い」でした。