義実家への帰省は何かとストレスが溜まりがち
今年の夏休みは久しぶりの帰省を考えている方も多いのではないでしょうか。中でも、夫の実家への帰省は、義父母との関係がうまくいっている人でさえ、「仕事より疲れる」と、何かと気を使うもの。特に子どもを連れての帰省は「義母の一言にイライラ」という本音も聞こえてきます。
当然ながら親世代と若い世代の教育の違いや、価値観の違いが存在しているうえに、年に何回かしか会わない間柄となると相互理解を深めるのは難しいものです。イライラすることは多くても、夫の大事な親だし、関係を悪くしたくないから、何とか我慢している……という方も多いはず。
ただ、我慢をして、言いたいことを言わずに溜め込んでしまうのはストレスになりますし、逆に強く言い返し過ぎて大人げなかったと後悔もしたくないですね。そこで、今回は、帰省中の心ない義母の一言にもストレスを溜めない会話術について取り上げます。
子どものしつけへの口出しは「質問返し」
それでは、ありがちな義母の一言とその対処法について具体的に見ていきましょう。
子どもが生まれると、「まだオムツとれないの」「まだひらがなも読めないの、遅いわね」と成長について、とやかく言われることがあります。
また、親戚の集まりで、子どもが言うことをきかないとか、少し騒ぐと、「あなたがちゃんとしないから」「なんで泣き止まないの。落ち着きがないわね」「ちゃんとしつけなさい」と義母から言われてしまう人も。「まあ、○○ちゃんは大人しくていい子ね」と親戚の子を褒めて、遠回しに嫌味を言われたという声も聞きます。
こんな風に言われると、相手に悪気はないにせよ、一生懸命に子育てをしているのにいい気はしませんよね。おそらく義母には子育てのベテランという自負があるのでしょう。
そこでこんなときには、「育児は初めての経験なので教えてください」というスタンスで義母を立てながら、話題の矛先を夫の子どもの頃に向ける「質問返し」はいかがでしょうか。
例えば、「(夫は)子どもの頃、どうだったんですか?」「こんなときどうしたら機嫌よくなっていましたか?」と夫の子どもの頃の話を振るのです。すると、「そう言えば、○○も手を焼いたのよ」と、思い出話に花が咲いて、関心をそらすことができます。
その延長線上で「私があなたくらいの頃は……」と義母から昔の苦労話が出てきたらしめたもの。「昔は大変でしたね」と話を聞いてあげると、それだけで満足する場合もあります。
ただし、もししつけについて価値観が違うことを押し付けられそうになった場合には、迎合せずに「考え方が違う」と伝えたいところです。
例えば「それは昔のやり方で、今は違うんです」ではなく「昔はそうだったんですか。今とだいぶ違うんですね。勉強になります」と言えば角が立ちにくいでしょう。
また、子どもの機嫌が悪いときには、「いつもはとってもいい子なんですよ。どうしてか、こうなってしまうんです。なぜなのでしょう……」とやんわりと普段と違う環境のせいにしてもいいでしょう。