知っておくと得する「もらえるお金」

頼藤太希監修『いちからわかる! FIRE入門 積立投資で目指す 早期リタイア術』(インプレス)
頼藤太希監修『いちからわかる! FIRE入門 積立投資で目指す 早期リタイア術』(インプレス)

FIRE資産を形成するためには、いざというときにもらえる公的なお金の知識も持っておくとよいでしょう。

スキルアップ関連のお金では、「教育訓練給付」があります。これは、働きながら(または離職後1年以内)学べる制度です。自分で講座を選び、訓練終了後にハローワークに申請すれば給付金を受け取ることができます。

①専門実践教育訓練給付、②特定一般教育訓練給付、③一般教育訓練給付の3種類がありますが、いずれも、在職者または離職後1年以内の人(妊娠、出産、疾病、負傷等で教育訓練給付の対象期間が延長になった場合は最大20年以内)が対象。加えて、雇用保険の被保険者期間の支給要件を満たす必要があります。

会社をやめたとき・就職したときにもらえるお金

退職したときや転職などのときに役立つのが「失業手当」と「再就職手当」。どちらもハローワークに申請します。

子どもが生まれたらもらえるお金

出産に際してもらえるお金には、「出産育児一時金」「出産手当金」「育児休業給付金」の3種類があります。出産育児一時金は出産する病院や会社に、出産手当金と育児休業給付金は会社に確認しましょう。

家を買うときに役立つ2つの制度

マイホーム購入時の負担軽減に役立つのが「住宅ローン減税」と「贈与税の非課税」です。住宅ローン減税は2022年4月から税制改正が適用されています。

給付金制度などはもれなく活用しましょう!

頼藤 太希(よりふじ・たいき)
マネーコンサルタント

Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)