つまらない仕事ばかり振られて気分が乗らないときはどうしたらいいのか。ひろゆき氏は「もしあなたに、大谷翔平選手のような突出した才能がないのなら、『楽しい仕事』幻想は捨てましょう。ただし、たとえダルい作業や『クソどうでもいい仕事』でも、自分しだいで楽しむコツはある」という――。

※本稿は、西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

つまらない仕事も楽しめる「ゲーム化」のテクニック

僕は基本的に「問題」が好きなので、仕事のトラブルであれ社会問題であれ、「さて、どうやって解決しようかな」とテンションが上がってしまう性格です。でも、ふつうはトラブル処理というと気が重くなる人のほうが多いでしょう。

じつは、そうした面倒な仕事やトラブル処理を楽しむには、ちょっとしたコツがあるんです。

それは、「ゲーム化する」ことです。

自分が不得意な作業をしなければいけないときには、「これをクリアできたら1ポイント」というように、ルールを決めて、スコアを上げるゲームにしてしまうのです。

僕もバイト時代に、この「ゲーム化」をよくやりました。惣菜売り場でバイトをしていたときに、発泡スチロールに入れた惣菜にラップをかけるという仕事があったんです。いわゆる“ダルい”作業ですよね。

でも、じつは僕は、作業をいかに速く処理するかに楽しみを見出すのは、けっこう好きなんです。なので、そのときも、シワ一つなく、綺麗にラップをかける作業を素早くするにはどうしたらいいかを考えました。

持ち方や重量バランスを毎回少しずつ調整したり、使うラップをできるだけ少なくする方法とかを試すうちに、最初のラップを持つときの指先が重要なんだとわかったり。細かなテクニックを磨いて、いろいろな条件を少しずつクリアしていくのを続けていくと、いつのまにか作業自体が楽しくなっていきました。

一つひとつの目標をゲーム化できると、イヤなことでも、けっこうこなせたりするんです。

2022年1月、パリにて撮影。
撮影=松永学
2022年1月、パリにて撮影。

営業の仕事でも、取引先やお客に頭を下げるのはイヤなものですが、成績表を見て「今月こんなに契約とったんだ」「同僚よりも上じゃん」となると満足感や優越感を味わえたりしますよね。たいていの人はミッションを達成できると楽しいと感じるものなので。

仕事全体をゲームとして楽しむのでもいいですし、一部の作業のスコアアップを楽しむのでもいいので、自分が楽しめるポイントを見つけるのがゲーム化するコツです。