伝えるために「聞く」。まずはそこからスタート

「WBS」のメインキャスターに就き、2022年の春で9年目を迎えることになりました。報道一色となった私が「伝える」ために、一層心がけていることがあります。それが「相手の話を聞くこと」。ある事柄を伝えるためには、取材対象者から本音を引き出すことが重要になります。そのために、とにかく相手の話を「聞く」。

テレビ東京「WBS」キャスター 大江麻理子さん「事実を伝えるために徹底的に言葉を削ぎ落とす。その作業を大切にしています」
テレビ東京「WBS」キャスター 大江麻理子さん「事実を伝えるために徹底的に言葉を削ぎ落とす。その作業を大切にしています」

質問事項は箇条書きにして、頭にたたき込んでおきますが、そこにこだわると相手が本当に言いたいことに耳を傾けられないことも。その場で、その人が、私だけに語ってくれることがあるはずで、そのヒントは必ず会話のなかにあります。相手が投げてくれた微細な言葉や想いを逃したくない。だからこそ、基本のキである「聞く」ことをずっと大切にしているのです。