さらに上がる、愛子さまのご結婚のハードル
②については「そこはまさに、今後の国会の先生方の間での御議論も含めまして御検討いただくべきところでありますし、また、その結果を受けまして私ども検討しなくてはならないところはあると思います」という中身のない回答。早速、“見直し”に含みを持たせたような言い方だ。
このプランは(一応、当人のご事情に「十分留意する必要がある」〔報告書11ページ〕としているが)愛子内親王殿下などが適用対象として想定されているだろう。しかし、このような無理筋なプランをもしそのまま制度化すれば、普通に想像力を働かせばわかるように、ご結婚の“ハードル”はこれまで以上に高くなるのではないのか。
③は、完全にはぐらかした。さすがに野田氏も同じ質問を繰り返し、「そこまでちゃんと考えているのか考えていないのか」と畳み掛けられた。
それに対しても、「ありがとうございます。会議におきましては、そういうことでございます。……なお、現行の皇室典範では、皇族の子、皇族の夫婦から生まれた子は皇族となるということになってはございます」と述べて、逃げ切った。
しかし、養子が縁組後に婚姻した配偶者が皇族になるかどうか不明なら、そのお子様が「皇族の夫婦から生まれた子」に該当するかどうかも、当然ながら不明だ。
国民の代表機関である国会を構成する政党の代表者への回答として不誠実この上ない。