年始の仕事といえば、新年の挨拶回りです。せっかくの機会を、通り一遍の挨拶で終わらせていませんか? 話し方コンサルタントの阿隅和美さんが、一流の人たちがこっそりやっている「新年の挨拶」のテクニックを教えてくれました――。
デスクの上にNEW YEAR NEW YOUと書いたノート
写真=iStock.com/HAKINMHAN
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新年の挨拶で今後の人間関係に差がつく

一年の仕事の始まりといえば、新年の挨拶。新年の挨拶は、昨年中の感謝と新年も良い関係性を築いていきたいことを伝える大切な節目となります。ビジネス現場では、何げない挨拶も、今後の人間関係やチャンス獲得に大きく影響します。

あなたの挨拶は、相手に今年もあなたと一緒に仕事をしたいと思わせていますか? せっかくなら印象に残る挨拶で、幸先よく一年のスタートを切りたいところです。そこで、本記事では、オフィスや取引先で差をつける「新年の挨拶」について見ていきましょう。

オフィスでの新年の挨拶は、定番フレーズ+ひとこと

同じ職場で気心が知れた相手だと「新年おめでとうございます」とあっさり挨拶を済ませてしまいがちです。

しかし、ここは一年の始まりにふさわしく「(明けまして/新年)おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします」と正月の定型挨拶が基本です。親しい間柄であっても節目の丁寧な挨拶は、相手を大切に思っていると伝える尊重表現だからです。

ただし、これだけでは味気ないので、新年の定番挨拶に、ひとことをプラスしてみましょう。例えば、趣味のスポーツ観戦や、観劇、帰省など正月休みの過ごし方について「○○はいかがでしたか?」など話題を振ると会話が弾んで、「コミュニケーションが取りやすい人」という関係性づくりができるでしょう。