※本稿は、大嶋信頼『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大和書房)の一部を再編集したものです。
頭が真っ白になってしまう人の特徴
頭が真っ白になる、その本当の正体は「相手の立場に立って、相手の苦しみを請け負ってしまう」ことです。
頭が真っ白になった瞬間には、すでに誰かの苦しみを請け負ってしまっている。
自分の苦しみだったら「なんとかなる」と苦しみを軽減することができますが「相手の苦しみ」だと相手のものだから「自分では処理できない」とパニックになってしまいます。
でも、頭が真っ白になっている人は「自分がパニックになっているだけ」と、まさか他の人の苦しみを請け負ってパニックになって苦しんでいるなんて想像することもできません。
頭が真っ白になってしまう人は、他の人から見ると「この人には自信がある」という印象を持たれがちで、本人も「私には何も問題がありません」というように振る舞ってしまいます。
でも、その中身は「自分には何の価値もない」と自己肯定感がものすごく低かったりするんです。
そして、自己肯定感が低ければ低いほど、それを人に悟られないように「私はすごいんです」と虚勢を張らなければならなくなります。
そして「私はすごい」という虚勢を張れば張るほど、自分の中身の自己肯定感がどんどん下がってしまって「自分には何も価値がない」となってしまう。
そうなると常に「周りの人の気持ち」に敏感になります。
「自分に価値がないことがバレてしまうのでは?」とビクビクしているからです。
虚勢を張って周りから期待されているのに「期待を裏切って失望させてしまったらどうしよう」と怯えているから「周りの人の気持ち」にものすごく敏感になります。