日本の女性が家事育児にかける時間は男性の5.5倍
日本は子育てがしにくい国。これは私が2人の子どもを育てる中で、日々感じていることです。そのため、先日明らかになった内閣府の調査にて、諸外国に比べてネガティブな回答が多いことに、全く意外性を感じませんでした。私のように「それはそうだろう」と感じた人も多かったことでしょう。
なぜ、日本は子育てをしづらいのでしょうか。理由はいろいろと考えられますが、女性の「ワンオペ育児」は大きな要因の一つです。
家事育児にかける時間を男女で比べてみましょう。女性が家事育児にかける時間は、1日につき224分。一方で、男性は41分。女性は男性のおよそ5.5倍も家事や育児を行っていることになります。欧米では多くても2倍程度なので、いかにひどい状況か、お分かりになるかと思います。こんな状況で、日本が子育てしやすい国になるわけがありません。
日本の男性が家事や育児コミットできない理由として、男性が長時間労働を強いられ、職場に閉じ込められていることが挙げられます。その象徴的なものとして、「男性が産休・育休を取りにくい環境」があると考え、今回の「男性版産休」法案成立に動いたというわけです。