Q. 子どもは新型コロナワクチン接種の対象になりますか?

A. 米ファイザーのワクチンは16歳以上を接種対象年齢として日本で承認されました。英アストラゼネカのワクチン、米モデルナ(※)のワクチンは日本ではまだ承認されていませんが、欧米では18歳以上を対象に承認されています。16歳未満の子どもが接種対象になっていないのは、「子どもへの接種は特に危険だから」というわけではありません。これまでの臨床試験には16歳未満の子どもが参加しておらず、まだ効果と安全性のデータが得られていないからです。現在、さらに低い年齢の子どもを対象とした臨床試験が実施中で、安全性と有効性が確認されれば、子どもへの接種が開始される可能性があります(2021年3月現在)。

※編集部注:米モデルナの新型コロナワクチンは、2021年5月に日本でも承認されています。

Q. 子どもに基礎疾患がある場合、新型コロナワクチン接種を受けさせるべきですか?

A. 2021年3月の時点で、16歳未満の子どもに接種できる新型コロナワクチンはありません。子どもは感染しても軽症あるいは無症状のことが多く、接種の優先順位は高くないと考えられています。しかし、子どもにもワクチン接種を広げることで、合併症や後遺症のリスクを軽減したり、人から人への感染リスクを軽減して社会を守ることにつながる可能性が考えられています。

Q.新型コロナワクチン接種時のアレルギーを抑えるために、抗アレルギー薬を前もって飲んでおいた方がよいですか?

A. 新型コロナワクチン接種時のアレルギー予防目的で、抗アレルギー薬を事前に内服することは、現在のところ推奨されていません(2021年3月現在)。抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)でアナフィラキシーを予防することはできないからです。ただし、スギ花粉症の症状緩和など、その他の理由で抗アレルギー薬を内服中の人はワクチン接種前日、当日も内服を継続してかまいません。心配な場合はかかりつけ医に相談してください。

Q. 新型コロナワクチン接種後、かぜをひいてしまいました。かぜ薬を飲んでも大丈夫ですか?

A. 解熱鎮痛薬を含め、ワクチン接種後にかぜ薬を飲んでも問題はないと考えられます。なお、ワクチン接種の副反応として倦怠感、頭痛、発熱、悪寒などの症状が現れることがあり、かぜとの見分けがつきにくい場合があります。副反応による症状のほとんどは1~2日で改善するため、その後も症状が続く場合には医療機関に相談してください。