ジェンダー問題を議論しやすい社会をつくるのが大人の役割

【矢追くん】僕も、おバカな女性を出演させて意見を言わせるっていう演出に、かなり違和感を覚えました。さらに、広告で扱うにはリスクが高いジェンダー問題をあえて入れている。作った人たちは、今このテーマを扱えば、どんな形であれ批判されるリスクが高いってわかっていたと思うんですよ。それでもあえて流したわけだから、炎上商法だったのではないかと思ったくらいです。

【原田】CMのジェンダー問題に関するコメントの部分には、あまり違和感を持っていない人も多いものの、「ジェンダー論を扱うこと自体が炎上につながりやすい」というのをZ世代の若者たちは感じているんだね。だとすると、遅れている日本のジェンダー問題をこれから解決していかないといけないZ世代が、怖くて議論できない、触ることができない、と感じているということだから、これはこれで大問題。議論が行われにくく、日本のジェンダー意識が進化していきにくくなってしまうかもしれない。若者に過激と思われず、もっと冷静に意味のある議論ができる社会を、我々中高年はつくっていく義務がありますね。

ジェンダー問題は解決しているという誤解を生む危険性

【青野くん】炎上したポイントは、「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」っていうセリフですよね。僕は気にはならなかったけど、言われてみればジェンダー問題を解決しようと取り組んでいる人たちを笑っているように見える。あと、ジェンダー問題はもう解決されているという間違った認識を植えつけてしまう可能性もあるから、よく考えると、少し分かった気もします。

【原田】普段はジェンダー問題を意識してないけど、今回の件でそれに目を向けるZ世代も増えた、という良い面はあったのかもしれないね。ジェンダー問題に普段から関心が高い末石さんや山田さんはどう思っているのかな?