1.スマホのファイルもMECEの原則にそって整理する

スピーディーに仕事をするために情報整理が大切なのはパソコンもスマホも変わりません。私はGoogleドライブを中心としたファイル整理を推奨しているため、パソコンもスマホも情報整理のポリシーや手順は基本的に同じで、MECEの思考法にそって命名・整理することをおすすめしています。

MECE(ミーシー)とはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、もともとコンサルティング業界などで論理構造化や課題発見のために使われる、漏れなくダブりの無いグルーピングの技術ですが、ファイル整理や情報整理でも大変役立ちます。

実際のフォルダ整理では、MECEの原則に“家系図の法則”と呼ぶアレンジを加えて実行します。というのも、階層毎に整理の視点を完全統一するのは難しく、どうしても矛盾が生じてしまいます。そこでフォルダ(家庭)毎にその配下のフォルダやファイルを独自視点で整理しても良いというルールにすることで、うまく折り合いがつくようになります。まさに「家は家、よそはよそ」で家系図と似ていますよね。

詳しくは図表1にまとめますが、フォルダ名をつけるときのポイントは以下の3つがあります。

<フォルダ命名のポイント>
①切口にそって視点・レベル感(具体度)を揃える
②互いに漏れやダブリが無い状態にする(MECE)
③並び順に意味を持たせる(時系列、重要度など)
フォルダの命名

最初のうちは「顧客」の軸で分けるか「商品」の軸で分けるかなど、整理の視点をどこに置くかで戸惑うこともあるかもしれませんが、繰り返し続けているうちに慣れてくるので、諦めずMECEの原則にそった命名・整理の習慣を身につけていきましょう。

ファイル名を付けるときも同様のポイントにのっとって命名することをおすすめします。

<ファイル命名のポイント>
①切り口は左から右にかけて具体的に(同一フォルダ同一ルール)
②名前に日付とバージョンNoを含める(日付は前後どちらでもOK)
③並び順に意味を持たせる(時系列、重要度など)
ファイルの命名

こうやって、一定の規則性にのっとって構造化することで、誰でも直感的に理解でき、情報の漏れやダブり(重複)にも気付きやすくなります。

そしてGoogleドライブを活用することで、メンバー同士の連携はもちろん、自分のPCとスマホの連携もスムーズになります。Googleドライブでのフォルダ、ファイル管理の方法も紹介しておきます。

Googleドライブでのフォルダ、ファイル整理