昇進も収入もどんどんアップ

前職で法人向けの求人広告の営業を8年担当。30歳を超えた区切りの時期、数字に弱い私はこのまま営業を続けていてもあまり伸びないだろうという危機感に陥りました。違う仕事をしてみたいと思い始めていたころ、クライアントだった現在の会社に入社しないかと、タイミング良く声をかけてもらったのです。ずっと営業だったので、人事で採用されたのはうれしかったけれど、年収が100万円もダウン。でも、前職の待遇が良かったこと、社員が6人(当時)の会社に転職することを思えば、それほど悲観しませんでした。

TOKYO BIG HOUSE ビジョン創造室 室長 宮本久美子さん
TOKYO BIG HOUSE ビジョン創造室 室長 宮本久美子さん

営業や経理以外の仕事もこなし、入社半年後に3人目の子どもを妊娠しましたが、仕事モードで突っ走り、産休は2カ月ほどしか取らなかった。しかし短期間でも、私がいなくても仕事が回るように同僚に任せられる工夫をしたので、働き方のスタイルを変える良いきっかけに。それまでは自分でやったほうが早いと思うタイプだったので、人を信頼することの大切さを学びました。

3人目の子を出産以来、嵐のような日々を送っていますが、わが家は夫が家にいて主夫業をこなしてくれているので、フルタイムで仕事に没頭できます。それでもミーティングはなるべく短くしてもらう、採用面接もダラダラやらないなど、時間の有効活用がマスト。

私が人事担当として採用した多くの社員がどんどん売り上げを伸ばし、現在では総勢120人の会社に成長。それが評価につながり、また新しい仕事を任せてもらえています。規模が小さい会社は、社員と経営者との距離が近いのが良い点ですね。

宮本さんの年収とキャリアの変遷