Zoom以外の三大会議システムの特徴をチェック

基本機能が同様と言われると、「Zoom以外でなにかサービスを選んでミーティングを開催する」といった役割を任せられたとしたら、選択に困ってしまいそうです。そうしたときに考えるヒントになる大きな方向性の違いを紹介していきましょう。

Webexを提供するシスコシステムズは、インターネットやLANなどを構築するネットワーク機器で世界最大手の企業です。企業向けのソリューションも多く提供していますし、セキュリティ面でも高い技術力を持っています。どちらかというと安心、安全を確保して開催する公式なミーティングに向いているでしょう。

WindowsやOfficeソフトで知られるマイクロソフトが提供するTeamsは、マイクロソフトのOfficeソフトなどとの連携が特徴です。WordやExcel、PowerPointなどで作成した資料を、単に画面の共有で見せるだけでなく、参加者が相互に修正するような共同作業で完成させることができます。Teamsの名前のもとになる「チーム」での仕事のためのツールも多く含まれているので、オンライン会議だけでなく日常のチームワークの効率化にも役立ちます。

グーグルのMeetは、5月からGoogleアカウントがあれば無料で使えるようになったばかりのサービスです。企業向けサービスである有料の「G Suite」の中で使えるサービスでしたが、無料のアカウントでも利用できるようになったのです。Gmailからのミーティングの開催が可能になったようにグーグルのサービスとの連携が進むと見られますし、これからの機能向上や成熟に期待したいところです。

Zoomとの違いは

Zoomとの違いという面では、パソコンで使うときの環境があります。Zoomでミーティングに参加するには「専用ソフト」をあらかじめインストールしておく必要がありましたが、WebexやMeet、TeamsはWebブラウザさえあればミーティングに参加できます。ソフトのインストールといった準備を求めることなく、相手をミーティングに招待できるのは使い勝手が良いところ。もちろん、スマホでも専用アプリを使えばすぐに参加できます。WebexとTeamsはパソコン向けに専用ソフトもあり、よく使うならばソフトをインストールしておくと安心です。