「午前も午後も眠気があり、寝る前になると頭が冴えてくる」。多くのビジネスマンがこのような生活リズムに陥っていると話すのはリハビリテーションのプロフェッショナルである作業療法士の菅原洋平さん。働き方改革の今だからこそ重要な「休み方」のマネジメント方法とは――。

※本稿は菅原洋平『「疲れない」が毎日続く! 休み方マネジメント』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。

木製の床とラップトップ
※写真はイメージです(写真=iStock.com/bee32)

第一歩は「生体リズム」を知ること

働きながら休息できるようになるには、「生体リズム」を知ることが欠かせません。

生体リズムで活発になる時間帯に頑張りたいことに取り組み、活動が低下する時間帯にはエネルギーを必要としない作業に取り組む、これが基本原則です。

リズムにしたがって活動することで、負担を減らし、エネルギーを増やしましょう。

なぜ、生体リズムに合わせると、疲れにくく、回復しやすくなるのでしょうか?

私たちの脳や体は、生体リズムの仕組みで活発になる時間帯、活動が低下する時間帯があらかじめ決まっています。

もし、活発になるはずの時間帯にあまり行動せずにいると、用意したエネルギーが使われなかったという事実に基づいて、エネルギーの生産は抑えられます。これでは、もともと発揮できるはずの力が低下してしまいます。

反対に、もし活動が低下する時間帯に無理やりテンションを上げて頑張ったら、脳や体に負担がかかります。負担が大きければ、それだけ回復にも時間がかかってしまいます。

自分の作業と生体リズムとのミスマッチをできるだけ減らすことが大切なのです。