自分は子どもを産むのだという目的をはっきり意識すること
私が女性たちにお勧めするのは、目的別恋愛です。たとえば今の女性はまず、子どもを産むか産まないか、という選択ができると思います。結婚して子育てすることを望むとしたら、自分は子どもを産むのだという目的をはっきり意識すること。そうすると、その目的に合った人が引き寄せられると思うのです。結婚したいと思っていると、「あなた、こういう人がいるけれど、どう?」という話を持ちかけられたりと、不思議なほどそういう状況になるものです。
最初から結婚や出産を望まず、「私はそうではない人生を生きます」という女性も増えています。そういう人たちは本当に恋愛と仕事というものを突き詰めていけばいいと思うのです。つまり、まずは自分の人生設計ありき。あくまでも主人公は自分。恋愛の延長にあるのは「彼と私の人生」という考えはもう脇に置いて、自分を中心に据えた目的別恋愛を意識してみてはいかがでしょう。
そのうえで今度はもう少し深めて、自分はどういう恋愛でいくかという計画を立てるのもいいと思います。どういう男性と出会い、どんな付き合い方をしたいのか、自分の意思を先に発信することで引き寄せる恋愛があってもいいと思うのです。
恋愛にもいろいろな色合いや深みがあって、それをもっと楽しんでほしい。自分はどんな恋愛に喜びを感じるのか、どういう付き合い方が何を生むかとか、恋愛道を極めていくような人たちがこれからはもっと出てくるような気がします。
私の生き方も恋愛至上主義でした。幾度か失敗も重ねてきましたが、物書きとしてはいろいろなものを得たなと実感しています。
2度の結婚を体験していて、最初の夫とは子どもを産んで育てていくという、まさにチームのような存在でした。2人の子どもを育てつつも、やがて「この人がいる限り、私は仕事ができない」と思うようになり、下の娘が2歳のときに離婚。それでも彼とは苦楽を分け合ってきたという思いがあり、今も大親友です。
脚本家は人間を観察し、人の思いを見つめて深く掘り尽くす。すべての登場人物になりきり、複雑な人間関係を俯瞰しながら人物を描いていく仕事です。それは私自身の心を見つめることでもあり、生きるということを深く考える道でもありました。
私が若いときにしてきた恋愛も分析するのですが、自分に自信を持てず、生きるのがつらかったころに出会った相手は子どもっぽい人が多かったのです。でも、自分自身に気づき、大人になるにつれて、出会う人たちも自立した人が多くなりました。