豊かな仕事人生を送るために役立つ本をじっくりと読みたい。そう願う読者のために、知識欲を満たしてくれる、今読むべきタイトルを、2人の読書家が挙げてくれました。5つの科目に分けて紹介します。

将来のために、楽しみながらインプット

「自分の知らない世界を疑似体験させてくれるのが本の役割。発想を広げるために、あらゆるジャンルの本を読んでいます」と話すのは、「コラボラボ」社長の横田響子さん。毎週、複数の新聞の書評を読み、気になる本を読破している読書家である。

「追い込まれているときは、直球の情報を取るための本を読みますが、普段は、先々に備えてインプットする感覚で読書を楽しんでいます」

数年前に読んだ本が、手がけている企画に役立ったり、一見関係のない歴史の本が、未来の世の中を考えるときの指針になったり……。思わぬ場面で思考を豊かにしてくれる。

「『家康、江戸を建てる』は、ゼロから町をつくるときにどう人を動かしたかが書かれています。ゼロからビジョンを描くリーダーのあり方について考えるとき役立ちました」

また、仕事柄、女性社長と交流することも多い横田さん。彼女たちは本から得た内容を積極的にビジネスに生かしているという。