情報が手に入る一方で、主催者の手のひらの上で転がされる恐れも……。セミナーはもろ刃の剣と心得ておきましょう。

1.安全・確実・高利回りというキーワードが出てきたら×

参加した投資セミナーで「安全」「確実」「高利回り」というキーワードが出てきたら、詐欺のにおいがプンプン……。その場で席を立ってもいいぐらいです。というのは理論的に、この3つは同居できないから。安全で確実ならみんながほしがるので、低利回りでしか顧客に戻りません。安全かつ確実で年6%や毎月3%はありえない。たいていの詐欺がこのパターンです。主催者が礼儀正しいとか、パンフレットがちゃんとしているといったことは、判断材料として有効ではありません。近づかないのが一番。

イラスト=髙城琢郎、以下すべて同じ

2.海外セミナーは慎重に選ぶ

セミナーの種類によりますが、わざわざ海外のセミナーを受けて、現地の金融機関に口座を開いて投資商品を買うよりも、日本の金融機関の口座で世界中の投資商品を買うほうが手間はかからず、管理コストも安くすむでしょう。わざわざ海外の口座で買う必要もないので、そういう話を持ち掛けられたら、少し冷静に考えてみましょう。「世界中の優秀な投資商品だけを紹介します」と言いながら、特定商品だけを提案して、その金融機関から販売奨励金を受け取っていたという詐欺事件も実際に起こっています。