母乳は2カ月しかあげない
シンガポールに来た後に外国人の働くママ達と話を重ねるにつれ、変な罪悪感はすっかりなくなっていきました。
「母乳は出ないからミルクだよ。ヤギの粉ミルクが母乳に近くてうちの子どもは好きだよ」
「2カ月しかあげてないわ。チャイニーズセレブリティは母乳なんてあげないんだけど」
「ヘルパーは雇っていないの?」「どうやって回しているの?」「うちも料理つくらない」といった意見も。皆、手を抜けるところは抜いて、楽に生きているのです。
シンガポールにいるワーママの多くは、家事と子どもと遊ぶ以外の育児の多くはアウトソーシングしています。専業主婦の場合も、家事はアウトソースしてしまったほうが子どもと過ごす時間が増えていいという考え方が主流です。
全てを自分でやろうと思わない
貨幣経済が発展した現在では、すべて自給自足でやっていくという考え方はどう考えても非効率で仕事が増えれば疲弊をします。それにも関わらず、日本ではインスタグラムなどのSNSで「こんなに頑張ってパーティーの準備をしました」的な投稿が多いので、働く女性も「やらなければ!」と洗脳をされがちです。
「1週間分のつくり置きしました」の投稿に関しては外国人には全く理解ができないようで、彼女はものすごく大家族なのかと真剣に聞かれました。もちろん趣味で負担にならない程度にやるのはいいと思います。
インスタグラムなどに手づくりの手芸や料理などを投稿している人たちの多くは富裕層で時間が有り余っているなど、恵まれた条件の家庭の場合も多いのです。環境が違うので、見て楽しむのはいいですが、真似をすると苦しくなることも多いのです。
さて、海外で暮らしてみると、日本ほど食が豊かで流通が発展した国はありません。スーパーで仕事帰りに半額になったお弁当やお惣菜を買って帰ったっていいではありませんか。最新のロボット掃除機を買って楽をしたっていいのです。特に、ベビーシッターや家事代行やタクシーなどのサービスがシンガポールよりも高めの日本では、家電製品や中食などの活用は有効でしょう。
自分が得意な仕事に特化させ、そこでお金を稼ぎ、シンガポールの働く女性に習ってアウトソーソングさせるところはさせてしまってもよいのです。
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